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村社
「村社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
村社の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
類)、(5)祭神、当該地方に功績また縁故ありし神社。 神社には必ず神職を置き、
村社は年に百二十円以上、無格社は六十円以上の報酬を出さしむ。ただし兼務者に対して....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
し人身|御供があがったなどと申し伝えてございます。森々と、もの寂しいお社で。……
村社はほかにもございますが、鎮守と言う、お尋ねにつけて、その儀を帳場で申しますと....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
普請役が上って来る。尾張藩の寺社奉行、または材木方の通行も続く。馬籠の荒町にある
村社の鳥居のために檜木を背伐りしたと言って、その始末書を取られるような細かい干渉....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
曲がり、幾層にもなっている傾斜の地勢について、荒町の方まで降りて行った。荒町には
村社|諏訪分社がある。その氏神への参詣を済ましても、まだ彼は家の方へ引き返す気に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ものを待つ枇杷葉湯売りなぞを見いだす。 「どれ、氏神さまへもちょっと参詣して。」
村社|諏訪社の神前に無事帰村したことを告げて置いて、やがて半蔵は社頭の鳥居に近い....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に、彼はこの人が仏弟子ながら氏神をも粗末にしないで毎月|朔日十五日には荒町にある
村社への参詣を怠らないことを知っていたし、とても憎むことのできないような善良な感....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
上の復帰を統制しはじめた。その復讐だ。 ソヴェト生産拡張五ヵ年計画は、複雑な農
村社会主義化の実践へ根強い組織力で迫って来た。 先ず、耕作用トラクター七万台が....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
本〕主義的破壊から全国民社会経済組織と全社会を解放せんと欲するならば何より先に農
村社会を救わねばならんのである」(四三頁)、という農村学の「根本主張」が出て来る....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
技にコロリといくはずはありませんが、トオサンがシンから日野を信用するに至ったのは
村社八千代の一件からでした。 八千代サンはヒロポン中毒の可愛い女学生で、詩人で....
「瘤」より 著者:犬田卯
ように、さらに彼らの無けなしの金を捲き上げる計画は次から次へと実施されはじめた。
村社の修復、屋根がえ、学校長への大礼服の寄贈(しかもこれは貧富に拘らず、校長氏が....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
問えば水晶巌なりと答う。 水晶のいはほに蔦の錦かな 南条より横にはいれば
村社の祭礼なりとて家ごとに行燈《あんどん》を掛け発句《ほっく》地口《じぐち》など....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
シアの内地いたるところ、必ず郷寺もしくは村寺とも称すべきものあり。わが国の郷社、
村社のごとし。その各寺には必ず住僧ありて、他邦人その村を通過するときは、その僧こ....
「宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
者の邸跡としては、今、吾川郡浦戸村の南になった外海に沿うた松原に、宇賀神社と云う
村社がある。その
村社の背後には古墳らしい円錐形の小丘もある。土地の人は之を糠塚様....
「遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
末の頃に於て人民の営める皮細工・草履細工を全廃し、足洗ひと称し、従来の細工道具を
村社に奉納す。今尚同地氏神社殿には昔の道具伝り、存在せりとの説あれ共、殆ど今日に....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
しくご診察をお願い申しますると言った。ものを言うたびに白いあごひげが大仰に動く。
村社温泉神社の神官が村医からの紹介状をもって大学病院へ出て来たところである。その....