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村童
「村童〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
村童の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
日、うらめしい思いに泣かされたことございました。そのころも、いまも、私やっぱり一
村童、大正十年、カメラ珍らしく、カメラ納めた黒鞁《くろかわ》の胴乱《どうらん》、....
「金色の秋の暮」より 著者:宮本百合子
だけ、木像、光背も木。余り立派な顔の仏でないようだ。境内宏く、古びた大銀杏の下で
村童が銀杏《ぎんなん》をひろって遊んでいる。本堂の廊から三つの堂を眺めた風景、重....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、近頃この王国の御飯炊きになった佐造というお爺さん。人里近くなるにつれて、村人
村童の注視の的とされずには置きません。 「あれ、綺麗《きれい》な人が通るよ」 「....
「『井伏鱒二選集』後記」より 著者:太宰治
万、吉井勇、菊池寛、里見、谷崎、芥川、みな新進作家のようであった。私はそれこそ一
村童に過ぎなかったのだけれども、兄たちの文学書はこっそり全部読破していたし、また....
「発掘した美女」より 著者:坂口安吾
でも戻ってこない。時々、ゲラゲラとバカ笑いの声がきこえてくるのである。初音サンは
村童に侮辱をかい、一夫には裏切られ、はじめて梅玉堂に向って何となく心に通うものを....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ほど、同時に、この生れながら負って来る苦しみも強くそして大きい。
弱冠十七歳の
村童に、槍一本かつがせて、関ヶ原の風雲へ駆け向かわせたのも、この血の熱である。沢....
「三国志」より 著者:吉川英治
たくさんな机が置いてあった。門柱に見えるとおり、童学草舎は村の寺子屋であり、主は
村童の先生であった。 「雲長――いつも話の上でばかり語っていたことだが、俺たちの....
「三国志」より 著者:吉川英治
のに、なんじまだ便々と下※にたて籠って何んするものぞ。――早々故郷へ立ち帰って、
村童の鼻汁をふいておるか、髯の虱でも取っておれ」と、舌をふるって悪罵した。 関....
「三国志」より 著者:吉川英治
。あくまでこの地方の大百姓といった構えである。どこやらで牛が啼いている。振向くと
村童が二、三人、納屋の横で水牛と寝ころんで※々と戯れている。 「ご主人はおいでか....