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村雲
「村雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
村雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪異考」より 著者:寺田寅彦
り四月から七月と言っている」。また晴天には現われず「晴れては曇り曇っては晴れる、
村雲などが出たりはいったりする日に限って」現われるとある。また一日じゅうの時刻に....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
であった。その中で皇族の身をもって始終精神堅固に、仏教によって民心をなごめられた
村雲尼公《むらくもにこう》は、玉を磨いたような貌容《おかお》であった。温和と、慈....
「明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
《おおくま》侯夫人綾子も老いての後も麗々しかったように美しかった。その中にも故|
村雲尼公《むらくもにこう》は端麗なる御容姿が、どれほど信徒の信仰心を深めさせたか....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
|私が心得た。」 「驚いたね。」 「どうじゃ、恐入ったか。うむ、好事魔多し、月に
村雲じゃろ。はははは、感多少かい、先生。」 「何もその、だからそういったじゃアあ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
に面した方へ、新高野山大安楽寺《こうぼうさま》と身延山久遠寺《にちれんさま》と、
村雲別院《むらくもさま》と、円光大師寺《えんこうだいしさま》の四ツの寺院《おてら....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
がある。ともに陣太刀作りで、鞘は平糸巻き、赤銅《しゃくどう》の柄《つか》に刀には
村雲《むらくも》、脇差には上《のぼ》り竜《りゅう》の彫り物があるというところから....
「雪の宿り」より 著者:神西清
惑も一方ならず、一条大宮裏向いの酒屋、土倉、小家、民屋はあまさず焼亡いたし、また
村雲の橋の北と西とが悉皆焼け滅んだとのことでございます。 さりながらこれはほん....
「魔都」より 著者:久生十蘭
嬌声を発して、
「アラ、古市さんじゃアなくッて」
と声を掛けた。
この婦人は
村雲笑子といって四、五年前までは相当に鳴らした映画女優だったが、案外眼先の利くと....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
人で固く誓いを立て、また蹌踉《そうろう》たる前進を続けるのであった。 八、月に
村雲花に風、犬も歩けば弾丸《たま》に当る。さて、ヴァンヌの川を横に突っ切り、ヴィ....
「妾宅」より 著者:永井荷風
のために沈められ、滅《ほろぼ》されてしまうものであったならば、それはいわゆる月に
村雲《むらくも》、花に嵐の風情《ふぜい》。弱きを滅す強き者の下賤《げせん》にして....
「影」より 著者:岡本綺堂
え、ええ、大いに朗かよ。この頃の流行り言葉で、明朗とか云うんですよ。それでも月に
村雲、朗かな人間にも時々に虫の居所の悪いことがあって、主人とも衝突いたします。電....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
影 秋の夕日 真萩ちる庭の秋風身にしみて夕日の影ぞかべに消えゆく 秋霧の雁
村雲によこぎる雁の数見えて朝日にきゆる峯の秋霧 朝ぼらけ霧のはれ....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
茂郡下田町…………………………………………………………………下田富士 同 岩科
村雲見……………………………………………………………富士の姉神 田方郡熱海町……....