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条項
「条項〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
条項の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
す。さて今回本紙に左の題材にて貴下の御寄稿をお願い致したく御多忙中恐縮ながら左記
条項お含みの上|何卒《なにとぞ》御承引のほどお願い申上げます。一、締切は十二月十....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
間の型なのであった。 その三十九カ条をいちいち列記することは差し控えるが、その
条項中には、例えば一、大統領に対し忠誠なること、一、不撓不屈なること、一、酒類を....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
けられた五年という期間は単に文書上の体裁をつくろうにすぎないのであって、この規約
条項制定の精神をわかりやすくいえば「自由退社をあえてするものにはふたたび立つあた....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
のです。しかし、それ以外もう一つの不審と云うのは、ほかでもない遺言書にある制裁の
条項でして、それが、実行上ほとんど不可能だと思われるからです。ねえレヴェズさん、....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
いた白系巨頭暗殺計画に備えて、時刻はずれの鳴鐘を以って異変の警報にする――と云う
条項があったからである。そこで、検事はさっそく付近の法水に電話をかけ、聖堂の前で....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
を貰って歩いた。 学生二人、吃り、威張んな、芝浦、火夫三名、水夫三名が、「要求
条項」と「誓約書」を持って、船長室に出掛けること、その時には表で示威運動をするこ....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
ストライキには、そのかゝげる「要求」の中に、必ず工場労働者をも動かし得るような「
条項」を入れること。それには工場細胞が全力をあげて、それと工場独特の問題と結びつ....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
通じる。こゝにこの大皇帝は、この頃、わが神聖なる領土に到着した人間山に対し、次の
条項を示し、厳粛に誓わせ、その実行を求めるものである。 第一 人間山は朕の許可....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
たであろう。歴史は常に人間を嗅ぎだしている。そして武士道は人性や本能に対する禁止
条項である為に非人間的反人性的なものであるが、その人性や本能に対する洞察の結果で....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
男は阿呆で聾に見せかけているが、なかなか聾や馬鹿どころではない。ところで諸君あの
条項書はあのあの通りでキチンと筋が通っている。わしは破れた。 弥撤書についても....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
に、新憲法の精神に添わぬ教育だと申すほかはないのです。 なぜなら、新憲法のどの
条項をみても、われ/\がこのまゝでいいという
条項はひとつもみあたりません。いずれ....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
百喩経は、仏典の比喩経のなかの愚人(仏教語のいわゆる決定性)の喩えばかりを集めた
条項からその中の幾千を摘出したものである。但し経本には本篇の小標題とその下の僅々....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
の如く完全に達せられる。戦争の如きも無くなった。万国公法が極点まで進歩して一切の
条項が完備したから、国と国との間にどの様な問題が在っても総て公法の主義に従って落....
「断食芸人」より 著者:カフカフランツ
、ある大きなサーカスに雇われた。自分の神経の過敏さを傷つけないため、彼は契約書の
条項は全然見なかった。 いつでも員数の出入りが平均し、補充がついていく無数の人....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
同盟条約中にあるところの予想される日本軍国主義とその背後にある勢力にたいする軍事
条項もおのずから必要はなくなると私どもは期待をするのであります。そうしてさらに中....