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「杢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

杢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
」からだんだん枡数《ますかず》がふえて、半月とたたない中に、いつの間にかまた元の阿弥《もくあみ》になってしまう。それでも、当人は平気なもので「やはり飲まずにい....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
る。いや、やっぱり船のサルーンかな。それでなくては、こう揺れる筈がない。僕は木下太郎《きのしたもくたろう》君ではないから、何サンチメートルくらいな割合で、揺れ....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
盗人《ろくぬすびと》のと悪口《あっこう》を申して居《お》るようでございます。岡林之助《おかばやしもくのすけ》殿なども、昨年切腹こそ致されたが、やはり親類縁者が....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
た。 三浦は随兵|悉く討死し、只一人になって、山道に休んでいるところへ、二宮|之介馳付けると、三浦偽って「味方で候ぞ」という。味方でのでの字の発音山口の音な....
島原の乱」より 著者:菊池寛
になるのを伴って進んだ。激戦なので、掲げる金の旗印が悉く折れ破れた。旗奉行神谷|之丞、漸く金の旗を繕って、近藤兄弟をして、崖を登って掲げしめた。 城外に在っ....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
一 「さん、これ、何?……」 と小児が訊くと、真赤な鼻の頭を撫でて、 「綺麗な衣服....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
トン/\/\と下りると、後からズーッと出た奴は以前の車夫であります。これは渋川の八と云う奴で、元より峰松と馴合って居りますから脱したので、車を林の陰に置き、先....
郷介法師」より 著者:国枝史郎
郷介はご前を退り自分の邸へ帰って来た。 と、意外な来客があった。 「おおお前は介ではないか?」 「はい」と云って介は懐中から書面を取り出した。 「私にとっ....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
多助も稼ぎ人なれば互に睦まじく、毎日休む処が極って居ります。それは四つ目の藤野屋左衞門と申してお駕籠御用達しで、名字帯刀御免の分限でござります。其の藤野屋の裏....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
、大形の黒牛には運が悪い。 二十数番取り進んで、きょうの結び相撲である浦柄村の平牛と、大内村の孫七牛とが東西から巨姿を現わした。平牛は数年間横綱を張ってい....
増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
井利勝に工事速成の賞として、来光包の脇差を与えている。続いて大工鈴木近江、同木原などに賞を行なっている。 これを見ると、僅か半歳の間に宏大にして精緻な美術建....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
は富豪の家庭の美くしい理想であったのだ。 が、諸藩の勤番の田舎侍やお江戸見物の十田五作の買妓にはこの江戸情調が欠けていたので、芝居や人情本ではこういう田五作....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
れば、大抵分かる。 それで己も分かったが、幾ら宝が悖って入っても、 お前達は本の阿弥だな。 阿房(進み出づ。) 下され物があるのなら、わたくしにも下さ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
が日露役の志士|沖禎介の親父さんで、一等船客の中には京大教授の博士もいれば、木下太郎の岳父さんもいる。中学校長もいれば有名な富豪もいる。銀行の頭取、牧畜家、材....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
るが、彼ら自身に集団的観念の深い現状では、いかに世間がこれを廃してもやはりもとの阿弥である。彼らは世間の圧迫に反抗すべく結束を固めるの必要があるであろう。した....