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杣道
「杣道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
杣道の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔都」より 著者:久生十蘭
ありますが、木の葉が厚く茂っているので、とても下草までは届かない、さながら深山の
杣道といった体に、ずっと上の方へつづいている。行手の木の間がくれにコンクリート建....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、伊賀の上野から来る道へ。――また安濃谷へ行けば、桑名や四日市から来る道へ。――
杣道や間道が、三つぐらいあるだろう。わしの考えでいえば、その宮本武蔵とかいう男は....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ら、仕方がないからこの上に登っているとすらあ。用が済んだら呼んでおくれ」
崖の
杣道を見上げて、城太郎はがさがさと攀じ登って行った。
ようやく、少し元気を回復....
「三国志」より 著者:吉川英治
い、関所を設け、丸木小屋の見張所を建て、望楼を組上げなどして、街道はおろか、峰の
杣道、谷間の細道まで、獣一匹通さぬばかり監視は厳重をきわめていた。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
頤で追った。 外は、すぐ木津の早瀬だ。農夫は狩犬のように先へ渡りこえた。浅瀬も
杣道も心得ぬいているかに見える。一同も腰まで飛沫に吹かれながら、対岸の淵から絶壁....