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来任
「来任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来任の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
第一に治修は聡明《そうめい》の主《しゅ》である。聡明の主だけに何ごとによらず、家
来任《けらいまか》せということをしない。みずからある判断を下《くだ》し、みずから....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
だ俸給を受けるべく開かれている。彼の後任はイイダ氏と内定の由。とにかく新政務長官
来任迄は、昔のように、英米独領事の三頭政治だ。 アアナの方面に暴動の起りそうな....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
ないていた。 純粋|無垢な鏡のごとき青年、澄徹清水のごとき学生! それは神武以
来任侠の熱血をもって名ある関東男児のとうとき伝統である。この伝統を無視して正義を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ねよう心構えをしていたのです。 十三 先年、飛騨の郡代として
来任した小野朝右衛門|高福《たかよし》の次男に鉄太郎というものがあって、それが後....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
経て入露の行程に上った。その途上小村外相の帰朝を大連に、駐日露国大使マレウイチの
来任を哈爾賓に迎えて各々意見を交換した。これらの会見始末は精しく三山に通信して来....
「ハイデッゲル教授の想い出」より 著者:三木清
ら間もなく私は誰の紹介状も持たずにハイデッゲル氏を訪問した。学校もまだ始まらず、
来任早々のことでもあって、ハイデッゲル氏は自分一人或る家に間借りをしておられたが....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
もって自任していたマッセナは後輩の黄口児、しかも師団長の経験すら無いナポレオンの
来任心よからず、命令を実行せず、かえってボルトリの兵力を増加し、表面には調子の良....