»
来合
「来合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
る。他は油のような物であった。デビーの友人のパリスという人が丁度このとき実験室に
来合せて、それを見て戯談半分に、「油のついている管を使ったからだ。」と言った。 ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
うじゃ、――」
お絹の夫も横合いから、滑かな言葉をつけ加えた。ちょうど見舞いに
来合せていた、この若い呉服屋《ごふくや》の主人は、短い口髭《くちひげ》に縁《ふち....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
の隅にか細い文太郎を押しつけた上、さんざん打ったり蹴《け》ったりした。そこへ丁度
来合せたお芳は泣き声も出ない文太郎を抱き上げ、こう武夫をたしなめにかかった。
「....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
讃《しょうさん》に、不満らしい気色《けしき》が見えたものです。
そこへちょうど
来合せたのは、私に秋山の神趣を説いた、あの煙客先生です。翁は王氏に会釈《えしゃく....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
た。
あの容貌の醜い若者は、ちょうどこの五六人の力競《ちからくらべ》の真最中へ
来合せたのであった。
三
あの容貌の醜い若者は、両腕を胸に組んだまま、しば....
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
ん」と僕に声をかけた。僕は中段に足をとめながら、段梯子の上をふり返った。そこには
来合せていた芸者が一人、じっと僕を見下ろしていた。僕は黙って段梯子を下り、玄関の....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
は、―― 「※!」 僕は又遠い過去から目近い現代へすべり落ちた。そこへ幸いにも
来合せたのは或先輩の彫刻家だった。彼は不相変天鵞絨の服を着、短い山羊髯を反らせて....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
しは何もこの家《うち》を目当に、うろついていたのではないのですが、ちょうどそこへ
来合わせたのを幸い、一稼《ひとかせ》ぎする気を起しました。その上前にも云った通り....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
ことは大川の水に変らないのである。 僕等は川蒸汽を下りて吾妻橋の袂へ出、そこへ
来合せた円タクに乗って柳島へ向うことにした。この吾妻橋から柳島へ至る電車道は前後....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
《わめ》き立てるのです。「莫迦《ばか》な事をするな。第一今日は鍵惣《かぎそう》も
来合せていると云うじゃないか。だから僕が向うへ行って――」「鍵惣が何だ。お敏を妾....
「或る女」より 著者:有島武郎
だめにかかる事さえあるくらいだった。
ある時木村の来ている葉子の部屋に事務長が
来合わせた事があった。葉子は枕《まくら》もとの椅子《いす》に木村を腰かけさせて、....
「或る女」より 著者:有島武郎
葉子があつらえておいた仕立ておろしの衣類を着かえているとそこに女将《おかみ》も
来合わせて脱ぎ返しの世話を見た。襟《えり》の合わせ目をピンで留めながら葉子が着が....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
てがらがら震えていた。
「そりゃ邪推じゃがなお主《ぬし》」
と笠井は口早にそこに
来合せた仔細《しさい》と、丁度いい機会だから折入って頼む事がある旨をいいだした。....
「星座」より 著者:有島武郎
の中には漂っていた。
三年近く被り慣れた大黒帽を被り、少しだぶだぶな焦茶色の出
来合い外套《がいとう》を着こむともうすることはなかった。廊下に出ると動物学の方の....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
夫を抜打に切って棄てる場所に……伏屋の建具の見えたのは、どうやら寂びた貸席か、出
来合の倶楽部などを仮に使った興行らしい。 見た処、大広間、六七十畳、舞台を二十....