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来島
「来島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来島の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
法水はその言葉に、不快気な眉を顰めただけで、答えなかった。 そして次に、三人の
来島者を訊問することになったが、二人の男は、何れも杏丸と同じく、昨夜は就寝後室を....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
ない。而も毛利の兵船は僅か数十艘に過ぎない。だから元就はかねてから、伊予の村上、
来島、能島等の水軍の援助を頼んでおいた。 この連中は所謂海賊衆で、当時の海軍で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
都へ推参して手詰《てづめ》の歎願をするほかはないと、久坂玄瑞《くさかげんずい》、
来島又兵衛、入江九一の面々が巨魁《きょかい》で、国老の福原越後を押立てて、およそ....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
行き会った。よく吾輩の処へ議論を吹っかけに来る江戸ッ子の若造で、友吉とも心安い、
来島という柔道家だったが、これも猿股一つになって、真黒な腕に浮袋を抱え込んでいた....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
きぬのだ」 「その間中このお城にもいろいろの出来事がござりました」 老いたる家
来島太夫は眼をしばたたきながら云うのであった。 「お城に止どまった武士達がお殿様....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
る。 鋭い弦月が現われて、一本の帆柱へ懸かった頃、すなわち夜も明方の事、副将|
来島十平太は、二、三の部下を従えて胴の間から甲板へ出た。 「ああ今夜は厭な気持ち....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
月二十五日。午前十時。 所 当村小学校において。 品質審査 本土より専門小児医
来島審査す。 ベリイルランメール島 ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
る人がある。 太守である。阿波守重喜だ。 かれは、そこからかすかにみえる、出
来島の一端を見つめた。河にのぞんだ造船場がある。多くの工人、船大工が、しきりに巨....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
利の勢力は、安芸周防をはじめ、山陰山陽の十二ヵ国に亙っている。瀬戸内には、村上、
来島一族の水軍も味方にひかえ、大坂の本願寺衆とはかたく結び、摂津そのほか所在の内....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
無数の 飛ぶ飛ぶ飛ぶ飛ぶ、ロッペン鳥。 晴天、 六月の上旬、成牡の
来島に遅るること、二、三週後。 ああ、とうとう成牝の大群が来た。 聴け、海豹....