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来年
「来年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
す。その代りに将来の幸不幸はあたし一人責任を負いますから』って。
「けれどももう
来年になれば、弟も商大を卒業するし、妹も女学校の四年になるでしょう。それやこれや....
「少年」より 著者:芥川竜之介
棒の先を追いながら、ほとんど媚《こび》を帯びた返事をした。
「あたし? あたしは
来年十二。」
「きょうはどちらへいらっしゃるのですか?」
「きょう? きょうはも....
「出帆」より 著者:芥川竜之介
と、大元気《だいげんき》で、ここへ来るといつでも旅がしたくなるとか、己《おれ》も
来年かさ
来年はアメリカへ行くとか、いろんなことを言う。僕はいいかげんな返事をしな....
「或る女」より 著者:有島武郎
ら皆さん方《がた》の間ではたいへんな評判らしいんですの。今度も塾《じゅく》を出て
来年から姉の所から通いますと田島先生に申し上げたら、先生も家の親類たちに手紙やな....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
、村税は小作に割宛てる事、仁右衛門の小屋は前の小作から十五円で買ってあるのだから
来年中に償還すべき事、作跡《さくあと》は馬耕《うまおこし》して置くべき事、亜麻は....
「星座」より 著者:有島武郎
かじられかかったんだ。けれどもだ、縁の先には大きな葡萄棚《ぶどうだな》があって、
来年新芽を吹きだしたら、俺は王侯《おうこう》の気持になれそうだ。
「何しろ学校で....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
年育ったから十七になったのじゃないか。十七だから何で情ないのですか。僕だって、さ
来年になれば十七歳さ。民さんはほんとに妙なことを云う人だ」 僕も今民子が言った....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
を御目にかけまするまで、主税は姫を賺して云った。 「厭だわ、そんな事よりか、私、
来年卒業すると、もうあんな学校や教頭なんか用は無いんだから、そうすると、主税さん....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
るよ。仕事の習い始めは、随分つらいもんだけど、それやだれでもだから仕方がないさ。
来年はだれにも負けなくなるさ」 兄夫婦は口小言を言いつつ、手足は少しも休めない....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
なお悲しい思いをしますから。私は今年はこのままで黄色く枯れてしまいますけれども、
来年あなたの来る時分にはまたわかくなってきれいになってあなたとお友だちになりまし....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
「昔の世」ならばさっそく火あぶり、 あったことなら、なんでも知ってて、 その上、
来年のことまでわかって、 四十年さきまでみとおしの神わざ、 そのくせ、それをいう....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
きるし、大きな船のとおるところもみられるし、森や町だってみられるようになるよ。」
来年は、いちばん上のおねえさまが、十五になるわけでした。でも、ほかのおねえさまた....
「初雪」より 著者:秋田滋
知らぬではなく、二度と再び春にめぐり遇えると思っているのでもなかった。一年たった
来年の今頃ともなれば、自分の前をいま歩いてゆく同じ人たちが、南国のあたたかい空気....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
なっても、社会不安、生活の不安、これらは解消されないと思うのであります。たとえば
来年は貿易の自由化が本格化して七〇%は完成しようとしております。そのために、北海....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。 ドイツから帰国後、陸軍大学教官となったが、大正十五年初夏、故筒井中将から、
来年の二年学生に欧州古戦史を受け持てとの話があり、一時は躊躇したが再三の筒井中将....