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「来日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

来日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
たと言うことである。それは若《も》しほんとうとすれば、驚くべきことに違いない。元来日本人は音楽と言うものを自ら教えることも知らないのであるから。」(第二巻第二十....
星座」より 著者:有島武郎
名誉なことじゃない。それを知って他を語るのはさらに名誉なことじゃない。日清戦争以来日本は世界の檜舞台に乗りだした。この機運に際して老人が我々青年を指導することが....
鯉魚」より 著者:岡本かの子
じん》の父の館《やかた》に呼び寄せられ、まだ十四|歳《さい》の少女であったが、以来日々、茶の湯、学問、舞《まい》、鼓《つづみ》など師匠《ししょう》を取って勉強し....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
でず、いよいよ糧尽くる頃を見計いて、軍議の席に出て、「日本勢此都にて餓死しても後来日本のお為にはならず、退却こそ然るべし」と云ったので、諸将皆隆景説に一致した。....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
トの名は日本の文明の起源に興味を持つものは皆知ってる筈である。葡萄牙のピントー以来日本に渡来した外人は数限りも無いが、真に学者として恥かしからぬ造詣を蓄えて、学....
異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
いうから大したものである。 蛙を食べ始めたのもフランス人だと聞いた。食用蛙は近来日本でも養殖されるが、本場のフランスに於てさえまだなかなか普遍的な食物とはなっ....
人形の話」より 著者:折口信夫
形を使う。すると世間の人は「ひひな」自身が物語をしているというふうに理解する。従来日本の民間に行なわれている唱導文学の聞き方からいうと、どうしてもある一種の神事....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
といって、すなわち瘧ととなえる病を療治する方法のごときも、いろいろありますが、従来日本の慣習として、これを医師の手にゆだぬることをなさず、すべてマジナイのごとき....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
は、これからも引続き発表する「東北民族研究」について観ていただきたい。 私は本来日本古代史をおもに研究致しているものであります。その関係から、特に東北文化の研....
鮟鱇一夕話」より 著者:北大路魯山人
が、それにしても経験の浅さが、なに恐れるところなく筆を走らせているかのようだ。元来日本のことは何事によらずむずかしいことであるが、とりわけ美術と料理はむずかしく....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
って、旧を守るの性あるものなり。今、日本国をして永く日本国たらしむるには、その従来日本国たりし精神、思想を維持するを要す。ゆえに、宗教を維持すれば、この従来の思....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
は分裂と結合の長い歴史をたどった。 私は労働農民党解体後日本労農党に参加し、以来日労系主流のおもむくところに従い、日本大衆党、全国労農大衆党、社会大衆党と、戦....
文章を作る人々の根本用意」より 著者:小川未明
によって、初めて成立するものであると。 そこから、更にこういうことも云える。古来日本の文章には、何々して何々|侍るというような雅文体や、何々し何々すべけんやと....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
た結果、殺生を忌む、肉食を嫌う、ということになりましたが為です。しかしながら、本来日本人はみな狩猟・漁業の民でありました。神様にも動物の肉を供え、畏くも古代の天....
鉄の処女」より 著者:大倉燁子
考えると譬え直接手を下さないといっても、私が殺したも同様ではありませんか。あれ以来日夜良心にせめられて、苦しくて、苦しくて堪らないんです。私が智恵子に会いさえし....