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来月
「来月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
のがたり》風にちょうど半分ばかり書き直したものは今月のある雑誌に載せられている。
来月はまた同じ雑誌に残りの半分を書かなければならぬ。今月ももう七日《なぬか》とす....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
の古老に聞いた話を、やはり少し変えて使った。前に出した「虱《しらみ》」とこれと、
来月出す「明君」とは皆、同じ人の集めてくれた材料である。
○同人は皆、非常に自信....
「妙な話」より 著者:芥川竜之介
よ》せから、自動車に乗るのを送りに行った。するともう一度後から、「奥様、旦那様は
来月中に、御帰りになるそうですよ。」と、はっきり誰かが声をかけた。その時も千枝子....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
ひさし》の長い大黒帽《だいこくぼう》だった。するとそれを見た姉のお絹《きぬ》が、
来月は長唄のお浚《さら》いがあるから、今度は自分にも着物を一つ、拵《こしら》えて....
「路上」より 著者:芥川竜之介
の兄が出て参りましたから。」
「学校は? 御休みですか。」
「まだ始りませんの。
来月の五日からですって。」
俊助は次第に二人の間の他人行儀《たにんぎょうぎ》が....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
いか。つまらぬ噂をされるとお前の体に疵《きず》がつく。政夫だって気をつけろ……。
来月から千葉の中学へ行くんじゃないか」 民子は年が多いし且《かつ》は意味あって....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
つもほど食卓のにぎわわないのは、親たちがにぎやかさないからだ。 琴のおさらいが
来月二日にある。師匠の師匠なる大家が七年目に一度するという大会であるから、家から....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
僕が食膳に向うと、子供はそばへ来て、つッ立ったまま、姉の方が、 「学校は、もう、
来月から始まるのよ」と言う。吉弥を今月中にという事件が忘れられない。弟の方はまた....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
た説なんだよ。君、話してやりたまえ」 「はあ。それでは、かんたんに申しますが、元
来月は、地球の一部がとび出して、この月となったのです。おそらく今太平洋があるとこ....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
「東助君、生命のこと、たいへん心配しますね」 「だって途中で生命がなくなっては、
来月から『ふしぎ国探検』ができなくなりますからねえ」 「ほう、そうですか。では、....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
築くような騒ぎだぞ。」「まだ通れないのか、そうかなあ。」店の女房も立って出た。「
来月半ばまで掛るんだとよう。」「いや、難有う。さあ引返しだ。……いやしくも温泉場....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
」 「はあ、ではいつ頃食べられます。」 きく奴も、聞く奴だが、 「早うて、……
来月の今頃だあねえ。」 「成程。」 まったく山家はのん気だ。つい目と鼻のさきに....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
存じながら、死んだ女房の遺言でも止められぬ河豚を食べても死ねませぬは、更に一度、
来月はじめの舞台が有って、おのれ、この度こそ、と思う、未練ばかりの故でござる。 ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
ら、前のは止して、また始めからやり直している。毎日一章ずつコツコツやって行って、
来月の末に一と通り卒業する予定だ。 その後読んだもの。チェルコソフ『社会主義史....
「暗号数字」より 著者:海野十三
介なことに、一ヶ月ごとにひょいひょいと変る。今月 330022 だったとすると、
来月の一日からは 787878 という風にがらりと変ってしまう。こうなると解読係....