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「来観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

来観の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
が原口さんに言った。原口は今しきりに美禰子に何か話している。――もう閉会である。来観者もだいぶ減った。開会の初めには毎日事務所へ来ていたが、このごろはめったに顔....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
け取ったという形であるし、それだけではなく、このブルジョア倫理学の崩壊と共に、古来観念論的に提出されて来た道徳理論が、初めて科学的な会計検査を受ける時期に這入る....
マードック先生の『日本歴史』」より 著者:夏目漱石
われらの過去に対する先生の著書を紹介するのついでを以て、われらの運命に関しての未来観をも一言《いちごん》先生に告げて置きたいと思う。 ――明治四四、三、一六―一七『東京朝日新聞』――....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
客観主義が観照本位の芸術であることを解説した。しかしいかなる主観主義の芸術も、本来観照なしに成立しないことは勿論《もちろん》である。なぜなら芸術は――どんな芸術....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
らない。 『文学界』に属する作家評論家たちは、現代文学者の中でも「不安の文学」以来観念の重積を特色として来た人々であると思われるが、このグループが新しい熱心で純....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
布図を必要とするのである。思想と云えば世界観と思想方法との結合のことだが、之が古来観念論と唯物論に分類されて来ていることは、今更云うまでもない。処で実は之こそが....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
成り立つ筈がない。それは自然自身に直接交渉する他に道を有たないだろう。そこでは元来観察が(タレスの天体観測の如き)、やがてそれが積極的となれば、実験が(アリスト....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
思う、江藤新平《えとうしんぺい》を演ずるはずなれば、是非御家族を伴《ともな》い御来観ありたしという。数日《すじつ》を経て果して案内状を送り来りければ、両親および....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
理由は食物の不足(訳註)である。そしてこの不足は、あらゆる社会に存在することを上来観察し来った、人口に対する三つの直接的妨げの最大の有効原因であることは、古国で....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
を不姙たらしめるある神秘的な天の干渉であろうか。それともまたそれは吾々が研究が出来観察が出来る原因であり、歴史上あらゆる時代においてその力こそ異なれ不変に作用し....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
決めた計略を行なわんと、いっそうこころをおどらして、それとなく、娘の夫なる者にも来観を依頼する」 「――」 「その者は、己《おの》れの手先、おのれの味方と信じて....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
な美しさで、また美しいとのみでは言いつくせない神聖な美しさである。 この像は本来観音像であるのか弥勒像であるのか知らないが、その与える印象はいかにも聖女と呼ぶ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
納するなり。また、有志の貴婦人手細工物を作り、これを一場に集め商品展覧会と称し、来観者をしてその好みに応じて購求せしめ、これより得るところの金額はことごとく布教....