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来訪
「来訪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来訪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
、もうあと三週間に迫ったという一月二十五日のこと、私の独房に、思いがけない二人の
来訪者があった。 「オイ、一九九四号、起きてるか。――」 看守の後から背広姿の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ことなりき。 七月二十六日 ◯異状なし。 ◯朝、常田君|漢口よりかえりて初めて
来訪あり、話を聞く。精神力と幸運にて、かぼそき方の身体の所有者たる君は助かったり....
「海底都市」より 著者:海野十三
んでいたとは知らない人の方が多かったので、「先住《せんじゅう》トロ族の発見とその
来訪《らいほう》」というカビ博士の解説文は、報道網《ほうどうもう》を通って海底都....
「金属人間」より 著者:海野十三
の呼鈴《よびりん》が鳴った。訪問客だ。はたして、さっき電話で注意をうけた怪人物の
来訪であろうか。それともふつうの事件依頼人《じけんいらいにん》であろうか。 蜂....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ちなさい。今会えるかどうか、私が聞いてあげましょう」
と言って、親切にも、他の
来訪客を待たせておいて、大江山課長へ話をしてくれた。
その口添がきいたのか、課....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ことでした。 その日はそれ位のことで別れましたが、後で又ちょいちょいこの二人の
来訪を受け、とうとうそれが縁で、私は一|度こちらの世界でこの娘の母親とも面会を遂....
「科学時潮」より 著者:海野十三
。彼はラジウム・エマナチオンで、斯くの如き怪速力を出して居るものと思う。地球への
来訪の意味は不明だが、多分生物学研究にあるらしい。 最後に予は断言する。この怪....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
えて世人の記憶するところならん。当時或る洋学者の家などにはこの種の外国人が頻りに
来訪して、前記のごとき計画を説き政府に取次を求めたるもの一にして足らざりしかども....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
あろうも知れない。――またお察しを願うとして――実は逢いたかった。もっとも白山へ
来訪をうけた尼|刀自へ返礼に出向いたいのに、いつわりはないのですが、そんな事はど....
「妖怪学」より 著者:井上円了
た屋上にのぼりて仕事をなしながら自らこれを知らず。また、かつて人あり。夜中、一友
来訪す。急に起きて応接し、談話の末議論激烈にわたり、ともに決闘を約し自らピストル....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
たと反して、私は初めから爾うは思っていなかった。 秋の末に帰京すると、留守中の
来訪者の名刺の中に意外にも長谷川辰之助の名を発見してあたかも酸を懐うて梅実を見る....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ない中に放還され、同時に二葉亭の身分や位置が解ったので、その晩巡査部長がわざわざ
来訪して全く部下の一時の誤解であったから何分穏便にしてくれと平詫まりに陳謝して、....
「西航日録」より 著者:井上円了
ちに過ぎ去り、暁窓近く紀南の諸山に接見す。午後、神戸入津。哲学館得業生潮田玄乗氏
来訪あり。翌十七日午前上陸、県知事服部一三君および特別館賓伊藤長次郎氏を訪問す。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。ただし風寒きこと前日のごとし。午後一時、神戸に入港す。大阪毎日新聞記者藤枝範氏
来訪あり。楠公社内に県下の共進会ありというを聞きたれども、上陸せず。 三日(神....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
主として出張先の宿屋で書きつづけ二月十二日辛うじて脱稿した。 二月末高木清寿氏
来訪、原稿をお貸ししたところ、執拗に出版を強要せられ遂に屈伏してしまった。そこで....