来賓[語句情報] »
来賓
「来賓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来賓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
た。 「笹原雪雄」 「ハイ」 笹原雪雄とは笹原が君枝の代りに貰った養子である。
来賓席の笹原はちょっと赧くなったが、子供がうまく答えたので、万更でもないらしくし....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
司の祝詞奏上、発起者代表古賀得四郎氏、縁故者牟田口利彦氏、常任理事佐藤文次郎氏、
来賓総代武谷軍医監の玉串|奉奠ありて、古賀発起人総代の挨拶、佐藤理事の工事報告、....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
近頃、時々閉口さされるのは宴会とか何かの場合、その席上において重役とか、幹事、
来賓総代とかいう男が、多少粋に気取ったつもりか何かでだらだらと長いあかだらけの漫....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
十二日、先生と先生の令兄淺野正恭中将と岡田熊次郎氏とにお伴して駿河台の主婦の友社
来賓室に於て九條武子夫人と語る霊界の座談会に列した。主婦の友五月号に其の筆記が載....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
、ヴァルセ鉱山で働いていた「先生」と、アルキシーとであった。 リーズとわたしが
来賓にあいさつをしていると、またがらがらと四輪馬車が着いて、アーサとクリスチーナ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
この人の顔をはじめて見たのは、第七回目の開塾式の時であった。その日、かれは玄関で
来賓の受付をやっていた。受付といっても、いつもなら
来賓はほんの六七名、それも創設....
「競漕」より 著者:久米正雄
んだん近づいて来る。その一週間ほど前に学習院の競漕会があった。それには文農二科が
来賓として混合競漕をするはずになっていた。混合というのは敵味方の中堅――三番四番....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
長の令嬢の秋子さんというのも常連の中にいた。この郡長は学校の式の時の最高官吏で、
来賓総代で祝辞を述べるとき、いつでも「臣秀一」といった。その厳めしい郡長の令嬢は....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
クスは取払われ、舞台から客席まで、平面の大広間になっている。かれこれ二千人近くの
来賓が芋を洗うように立っている。しかも静粛に何時間か立ちづめである。社交的訓練が....
「外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
る外、何の得るところがなかった。警視総監は首相及び内相と鳩首して、形式的にでも、
来賓の身体検査を行うか否かを相談したが、事が外交の機微に関係していることとて差控....
「味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
つくった料理が料理として発達し、日本料理の名をなしている。また一面、富豪が多数の
来賓を招いて饗宴する料理、体裁を主とした装飾料理があって、これもまた一種の日本料....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
駅。耕地支配人サルトリス氏および副支配人平野運平氏と相会し、ともに便車に駕して、
来賓接待所に至り宿泊す。昼間は蠅多きも、夜間は蚊声を聞かず。その代わりに、ランプ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
会式が行われた。『学園を軍閥の手に渡すな』と憤激した学生は続々と会場につめかけ、
来賓として出席した軍人や右翼教授たちを徹底的にヤジリ倒した。青柳団長が『わたくし....
「四つの都」より 著者:織田作之助
かげで、放送しているのである。 初枝「……次は、飛び入りマラソン競争であります、
来賓の有志、青年学校、在郷軍人会、壮年団の有志の方は特にふるって御参加願います」....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
す。随分盛大なものでございましたよ。恰度その午後三時頃、混雑の真最中を見計って、
来賓に化けてまざれ込み、突然文夫さんの前に現われたんだそうです。文夫さんは取り敢....