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「来遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

来遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旧主人」より 著者:島崎藤村
、――その晩は大した御馳走でした。 御客様は金銭上《おかね》の御相談が主で、御来遊《おいで》になりましたような御様子。御|着《つき》になって四日目のこと、旦那....
新生」より 著者:島崎藤村
嬉しいと書いてよこした。東京にある滝新夫人(老婦人の姪)からも夫と一緒に仏蘭西へ来遊の意を伝えて来たが、この戦争ではどうすることが出来ようと書いてよこした。岸本....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
というので、僕は思いも寄らない偽筆を頼まれた。 八 青木というのは、来遊の外国人を当て込んで、箱根や熱海に古道具屋の店を開き、手広く商売が出来ていた....
安重根」より 著者:谷譲次
使コロストウェツの特に任地より来あわせる等の事実より推測すれば、時を同じゅうして来遊の噂ある伊藤公爵とわが蔵相との会見は、なんらか他に重大なる使命を秘するものの....
赤旗事件の回顧」より 著者:堺利彦
どの正統主義であった。そのころ、イギリスの独立労働党の首領ケア・ハーデーが日本に来遊して、我々の集会で演説したりしたが、片山君らはすなわちそのハーデー(ハーディ....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
すでに今から活気横溢しているほどだから、当日の壮観が思いやられるではないか。ぜひ来遊したまえ、という招待であった。 終戦二年目の八月といえば、日本カイビャク以....
諦めている子供たち」より 著者:坂口安吾
明白なのだ。 先刻湯づけの話を書いたが、誤解のないように書き添えるが、新潟は古来遊ぶ町だから、独特のうまい食べ物は非常に多いところだ。特に冬向きのものに多い。....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
で聟をさがしているが、本宅にくらべれば百分の一ほどの家屋敷財産とは云え、旦那様の来遊ヒンパンな妾宅だから、数寄をこらし、築山には名木奇岩を配し、林泉の妙、古い都....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
庫川の早瀬にそうた、すこぶる風光明媚な景勝の地であるので、新温泉場の出現とともに来遊客は非常に増加した。また箕面動物園も、いろいろの設備を充実するにつれて来遊者....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
人の四季の美人を、二尺五寸に五尺の大きさに描いたものでした。これが当時我が国に御来遊中であった英国の皇子コンノート殿下のお目に止まり、お買上げの栄に浴しました。....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
快さを紛らすための空気焔を吐いたのであろう。 明治四十一年の春、ダンチェンコが来遊した。二葉亭は朝日を代表して東道の主人となって処々方々を案内して見せた。ダン....
わが母を語る」より 著者:上村松園
歳の時、東京に開かれた内国勧業博覧会に、〈四季美人図〉を初出品しましたら、丁度、来遊されていた英国の皇子コンノート殿下のお目にとまり、お買上げということになり、....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ずるによると。政教子このことを聞きて曰く、日本国の富をはからんと欲せば、外国人の来遊を待つの策を立つるよりほかなし。わが国今日の勢い、商業、工業を興して輸出品を....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
幾倍する壮観を有す。この山間にして所々に旅館の設備あるは、欧州各国より避暑観光に来遊するもの多きによる。日中は炎暑を覚ゆるも、朝夕はすこぶる清涼なり。その緯度は....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
争開く。歌舞伎座にては七月二十八、二十九、三十の三日間、出征軍人慰問劇を興行し、来遊中のフランス女優テーラー嬢も団十郎の一座と共に出勤。 ○八月三十一日より浅草....