来降[語句情報] » 来降

「来降〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

来降の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老年と人生」より 著者:萩原朔太郎
十八歳の娘に求婚して断られた時、彼はファウストの老博士を想念し、天を仰いで悪魔の来降を泣き呼ばった。名|遂《と》げ功成った一代の英雄や成功者が、老後に幾人の妾《....
石狩川」より 著者:本庄陸男
ほてって来た。ぬらぬらした汗が頭から流れだし、こめかみに垂れた。 樹々は、先日来降りつんだ雪を枝も折れそうなほど担っていた。葉のない木も、細い梢《こずえ》の先....
十二支考」より 著者:南方熊楠
絃備わらざるなく、もとより富家故出来得るだけの綺羅を飾らせたから、鮮明遍照天女の来降せるごとく、いかな隠遁仙人離欲の輩も、これを見ればたちまち雲を踏み外す事受け....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
。 ところが感心な事に、その劣等生氏は、それでも断然|屁古垂れなかった。それ以来降っても照っても頑強に押しかけて来たので、翁もその熱心に愛でたものであろう、叱....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
女は男から身を退けた。いずれも一斉にひざまずいた。そうして彼らは合掌した。 「ご来降! ご来降!」と同音に叫んだ。 「教主様のお出まし! 教主様のお出まし!」 ....