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「来駕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

来駕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
カ所、ぺったりと血のしたたりこれあり候。ご足労ながら、いま一度ご検分願わしく、ご来駕《らいが》待ちわびおり候」 読み下しながら、静かな笑《え》みをみせると、ふ....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
」 「取り急ぎまして明後々日に定めましてございますが――御隠居様、どうかひとつ御来駕くださいますように、――川島様の御隠居様がおすわり遊ばしておいで遊ばすと申し....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
遊び仲間の方々にもよろしくお伝え下され、陽春の頃には、いちど皆様そろって吉野へ御来駕のほど、ひたすら御待ち申し上げます。頓首。 (万の文反古、巻五の四、桜の吉野山難儀の冬)....
岩波茂雄宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
仕りたく、御多忙中恐縮に存じ候得共《そうらえども》、御序《おついで》の節にでも御来駕を煩わし得れば幸甚に御座候処御都合如何に御座候也。もっとも問題は主として編輯....
平野義太郎宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
学史の原稿井汲氏に御渡し下されたく、なお、御都合できましたら次の日曜か月曜頃御|来駕《らいが》を煩わし得れば幸に存じます。 まずはとりあえず御返事まで。 ....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
とつか/\と二人で参って門の開戸をギイと左右へ開けまする。 禮「はゝア宜うこそ御来駕で、東浦賀の石井氏で入らせられますか」 山「はい、山三郎で、昨夜小原山に於て....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぎし》とをすっかり取組まして置いて、穏かに楔《くさび》を打込んだ、 「伊達公の御来駕《ごらいが》を幸い、密談にわたり候えども、かねがねの所存もござること故、折入....
丹下左膳」より 著者:林不忘
かってゆく。 泰軒があけてみると、紙には、ただ一|行《ぎょう》……。 「即刻御来駕を待つ――」 誰からの投げ入れ文? 五 「いや、ただいま使いをやりまし....
秦の憂愁」より 著者:豊島与志雄
姓名だけ、秦啓源と印刷してあった。鉛筆で簡単な書き込みがあった。――御隙ならば御来駕願い度く、この使者が御案内仕る可く、当方より参向すべきを、失礼の段御容赦下さ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
のであった。 このような大貴族や大博士が事もあろうに大集団をくみ、シサイあって来駕光臨の栄をたまわった以上は、克子が血肉をわけた唯一の妹で、来駕光臨のシサイに....
入院患者」より 著者:ドイルアーサー・コナン
あ、これを読んでみたまえ、――ノートから破りとった紙の上へ、鉛筆で、――直ちに御来駕御救援願いたし、トレベリアン、――と書いてあるんだからね。たぶん医者は、この....
イオーヌィチ」より 著者:神西清
る。ヴェーラ・イオーシフォヴナの手紙は思わずほろりとさせるような調子で、どうぞ御来駕のうえわたくしの苦しみを和らげて下さいましと頼んでいた。スタールツェフはやっ....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
高浜清様 ○ 明治四十年三月二十三日(葉書) 先日は御来駕手拭を御被り被下難有候。さて『ホトトギス』小説選抜の件は当分むずかしく御座候....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
、杉本氏曰く、「『とく』は一週間ばかり前より実家へ帰りおりしが、今日は先生の御|来駕ある由を聞きしゆえ、昨日使いを遣わし、ぜひとも帰村いたすよう申し遣わしたれば....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
その節御希望の品も候わば御入札賜わり度、失礼ながら御指名申上げし方々のみに限り御来駕御待ち申上げ候、なお多年皆様方の間に疑問とされし藤原家の秘密も公開仕るべく候....