来鳴く[語句情報] » 来鳴く

「来鳴く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

来鳴くの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ら其|雑著出版の事を依頼して来た。此春翁と前後して北へ帰った雁がまた武蔵野の空に来鳴く時となった。然し春の別れの宣言の如く、翁は再び斗満を出なかった。秋から冬に....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
門に入った。十三の少女は、 いづくにかしるしの糸はつけつらむ 年々来鳴くつばくらめかな という、生気のある愛くるしい歌をつくったりしている。そこ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
顔は朝露おひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけれ」(巻十・二一〇四)、「夕影に来鳴くひぐらし幾許も日毎に聞けど飽かぬ声かも」(同・二一五七)などの例がある。な....
歌集『涌井』を読む」より 著者:和辻哲郎
に蛙が鳴き、米倉の屋根に雀が巣くう、というような情景もそうであるが、やがて郭公の来鳴くころに、 弟と笹の葉とりに山に行き粽つくりし土産物ばなし ここへ来る一里あ....