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「杪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

杪の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藪の中」より 著者:芥川竜之介
この山陰《やまかげ》の藪の空には、小鳥一羽|囀《さえず》りに来ない。ただ杉や竹の《うら》に、寂しい日影が漂《ただよ》っている。日影が、――それも次第に薄れて来....
竹青」より 著者:田中貢太郎
魚もそれにならってやっていると、またたく間に腹が一ぱいになった。そこで帰って林のに止まったが、もう前の不平は忘れて得意であった。 二三日すると呉王は魚に偶の....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
わには驚いたろう」 「あんな言をおっしゃるわ」 「旦那様のおとり遊ばしたのには、※がどっさりまじっておりましてございますよ」と、女中が口を出す。 「ばかを言う....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《かすか》に残ッている。 乃《すなわ》ち社内へ進入《すすみい》ッて、左手の方の枯《うらが》れた桜の樹の植込みの間へ這入ッて、両手を背後に合わせながら、顔を皺....
十二支考」より 著者:南方熊楠
赦ありと見えるからの事だと述べ、また万歳元年|嵩山《すうざん》に封じた時、大※樹に金鶏を置いた由を記す。しかし支那に諫鼓また屈鼓が実在した証は外国人の紀行に存....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
花鏡《ひでんかきょう》』には「木高廿数丈、直ニシテ旁枝ナク、葉ハ車輪ノ如ク、木ノニ叢生ス、粽皮アリテ木上ヲ包ム、二旬ニシテ一タビ剥ゲバ、転ジテ復タ上ニ生ズ、三....
元八まん」より 著者:永井荷風
いのである。わたくしは最初の印象を記憶するためにこの記をつくった。時に昭和九年|冬《びょうとう》の十二月十五日である。 元八幡宮のことは『江戸名所|図会《ず....