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東する
「東する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東するの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
察す可し。此事明史には其の外国伝に、朝廷、帖木児の道を別失八里に仮りて兵を率いて
東するを聞き、甘粛総兵官宋晟に勅して※の出づるある、徒爾ならんや。建文の草庵の夢....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
を急がして行く程もなく筑前領に入り、深江といふに一泊し、翌暁まだ熄まぬ雪を履んで
東する事又五里、此の姪の浜に来りて足をとゞめぬ。
虹汀此の所の形相を見て思ふや....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
歩するのは朝夕の事であった。余はかくの如く二、三日を居士と共に過ぐしていよいよ帰
東することになった。 いよいよ明朝出発するという前の日の夕飯に居士は一つか二つ....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
英幕危機を脱した小笠原|図書頭《ずしょのかみ》が率兵して大阪に急行するまでは、帰
東することができない有様だった。 姉小路卿暗殺事件に言掛《いいがかり》をつけら....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
の秩父更に溯って群馬県の伊勢崎や桐生。そこから右に折れて栃木県の足利や佐野、更に
東すると茨城県の結城があります。凡てを合せるとその生産高は年々驚くべき数字を示す....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
縁故を持つ輩は、これまたぞくぞく、東国から京へと急ぎ、海道はそのため、西ゆく者、
東する者、櫛の歯を挽くが如しじゃと、いわれておる」 「いずれにせよ、もはや右顧左....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
無理はないとな。……したがじゃ。きょうはほかの場合でない。お家の浮沈はこの席で、
東するか西するか、評議一つで定まるのじゃぞ」 「仰せの通りです」 「にも関わらず....