東の京[語句情報] »
東の京
「東の京〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東の京の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
も十あまり三とせ、瑞枝さす若葉の夏に、ももしきの大宮人の、人さはに御供つかへて、
東の京をたたし、なまよみの甲斐の国、山梨の県を過ぎて、信濃路に巡りいでまし、諏訪....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
響く。
轜車は今|何の辺を過ぎさせられるのであろう?
(大正元年 九月十三日)
東の京西の京
(明治天皇の御始終)
西なる京に君は生れましき。....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
と宗廟に仕うるが如くならしめたためである。天宝以来西の京の長安には太清宮があり、
東の京の洛陽には太微宮があった。その外都会ごとに紫極宮があって、どこでも日を定め....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
衛門の事であった。 四 それは、二月のある宵であった。四条|中
東の京の端、鴨川の流近く瀬鳴の音が、手に取って聞えるような茶屋|宗清の大広間で、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ら降りていた。 岩つつじの間に、二人は腰をおろした。しばらくは眼を、西の京から
東の京へ、また加茂川や丹波ざかいの山波へまでさまよわせる。 「なるほど、都の顔は....