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東京
「東京〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東京の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
「これもやっぱり時勢ですね。はるばる露西亜《ロシア》のグランド・オペラが日本の
東京へやって来ると言うのは。」
「それはボルシェヴィッキはカゲキ派ですから。」
....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
》る以上、悪評などが立つ謂《い》われのないと云う事、そのほか日頃私の希望している
東京遊学のごときも、結婚した暁には大いに便宜があるだろうと云う事――そう事をいろ....
「影」より 著者:芥川竜之介
―婆や?――奥さんにちょいと出て貰ってくれ。――房子《ふさこ》かい?――私は今夜
東京へ行くからね、――ああ、向うへ泊って来る。――帰れないか?――とても汽車に間....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
し示した。私《わたくし》は頷《うなず》いた。雲母《きらら》のような波を刻んでいる
東京湾、いろいろな旗を翻《ひるがえ》した蒸汽船、往来を歩いて行く西洋の男女の姿、....
「河童」より 著者:芥川竜之介
正確に写したつもりである。もしまただれか僕の筆記に飽き足りない人があるとすれば、
東京市外××村のS精神病院を尋ねてみるがよい。年よりも若い第二十三号はまず丁寧《....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
《みせ》」を考え、努《つと》めて話を明るくしようとした。
「上海《シャンハイ》は
東京よりも面白《おもしろ》いだろう。」
「僕もそう思っているがね。しかしその前に....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
のが、この男の酒癖《さけくせ》の一つだった。
「いかがですな。お蓮の方《かた》、
東京も満更《まんざら》じゃありますまい。」
お蓮は牧野にこう云われても、大抵は....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
は亜鉛《とたん》屋根に青ペンキを塗った達磨茶屋《だるまぢゃや》です。当時は今ほど
東京風にならず、軒《のき》には糸瓜《へちま》なども下っていたそうですから、女も皆....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
に思われる。ことに大川は、赭《あか》ちゃけた粘土の多い関東平野を行きつくして、「
東京」という大都会を静かに流れているだけに、その濁って、皺《しわ》をよせて、気む....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
吉 女主人公《じょしゅじんこう》は若い奥さんなのです。外交官の夫人なのです。勿論
東京の山《やま》の手《て》の邸宅《ていたく》に住んでいるのですね。背《せい》のす....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
一
……雨はまだ降りつづけていた。僕等は午飯《ひるめし》をすませた後《のち》、敷島《しきしま》を何本も灰にしながら、
東京の友だちの噂《うわさ》などした。
僕等のいるのは何もない庭へ葭簾《よしず》....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
窺《うかが》い出した。………
鏡花《きょうか》の小説は死んではいない。少くとも
東京の魚河岸には、未《いまだ》にあの通りの事件も起るのである。
しかし洋食屋の....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
戸っ児の全面に近きものの如し。僕は先天的にも後天的にも江戸っ児の資格を失いたる、
東京育ちの書生なり。故に久保田君の芸術的並びに道徳的態度を悉理解すること能わず。....
「久米正雄」より 著者:芥川竜之介
を見出でて」去り得ない趣さえ感じたことがある。愛すべき三汀、今は蜜月の旅に上りて
東京にあらず。………… 小春日や小島眺むる頬寄せて 三汀....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
るのみならず、新潟県下第一の俊傑なりしか、この県下に第一ならば全国の英雄が集まる
東京に出るとも第二流には落つまじと俄かに気強くなりて、密かに我腕を我と握りて打笑....