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「東京新聞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東京新聞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
親子」より 著者:有島武郎
て、膝の上に落とした灰にも気づかないでいた。彼はしょうことなしに監督の持って来た東京新聞の地方版をいじくりまわしていた。北海道の記事を除いたすべては一つ残らず青....
読書法」より 著者:戸坂潤
、読者の方から云えば之は最も重大な「記事」(時報的なニュース)の一つなのである。東京新聞の第一面出版広告欄がもつ記事としての魅力は、大阪新聞のただ中に置かれたこ....
小爆発二件」より 著者:寺田寅彦
れていて星野のほうからは噴煙は見えなかったし、降灰も認められなかった。 翌日の東京新聞で見ると、四月|二十日以来の最大の爆発で噴煙が六里の高さにのぼったとある....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
紹介批評の筆者にもこの点はあまり自覚されてはいない。最も組織的な新刊紹介は却って東京新聞の第一面における出版広告であるが、之又空疎な言辞を並べたものが多くて、一....
帝銀事件を論ず」より 著者:坂口安吾
騒ぎに睨みをくれて、やがて車は人をブラ下げてひきずりつつ闇へ消え去る。これは私が東京新聞の記者とともに目撃した事実なのである。やがてキャーッという悲鳴をきくや、....
ちかごろの酒の話」より 著者:坂口安吾
方も安全だ。 なぜメチルが安全かといふと、私がカストリを用ひるやうになつたのは東京新聞の人たちに誘はれたのがもとで、彼等は十杯ぐらゐづゝ連日飲んでゐる猛者ぞろ....
反スタイルの記」より 著者:坂口安吾
(上) 私がヒロポンという薬の名をきいたのは六七年前で、東京新聞のY君がきかせてくれたのである。そのときは二日酔いの薬というY君式の伝授....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
ベコベに、同じ理由で、書いてみたいという劇しい意慾もうごくのである。 私は前に東京新聞に「花妖」を連載して失敗した。読者にウケがわるいと営業の方から文句がでて....
『演劇』あとがき」より 著者:岸田国士
原千代海君を煩わして、まことに懇切な内容のものとなった。 一、わが国演劇の現状東京新聞で劇評の筆を執り、俊敏なジャアナリストとして私の嘱望する尾崎宏次君に、こ....
月世界競争探検」より 著者:押川春浪
博士捜索隊の出発 明治四十年十月十日の東京新聞は、いずれを見てもまず読者の目を惹いたのは、一号活字で「恋の競争飛行船の....
フシギな女」より 著者:坂口安吾
私は一ツごとに蛇足を加えるのは好まないのだが、先月の「フシギな女」について、東京新聞の小原壮助先生があんまり低能な批評を下しているから、補足することにします....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
過信が林芙美子をしてジャーナリズムの渦中にとびこませたことは否定できない。(談)東京新聞「放射線」欄の宮本竹蔵先生の所説は、ジャーナリズムだけが悪人ではなくって....
文学的饒舌」より 著者:織田作之助
僕は読売新聞に連載をはじめてから秋声の「縮図」を読んだ。「縮図」は都新聞(今の東京新聞)にのった新聞小説だが、このようなケレンのない新聞小説を読むと、僕は自分....
犠牲者」より 著者:平林初之輔
……」 とわかったような、わからぬような生返事をしていた。瀬川は衣嚢から一枚の東京新聞をとりだして、「静岡版」のところをひろげて一つの記事を指し示した。「浅野....
不在地主」より 著者:小林多喜二
買上げ」をコキ下したとき、佐々爺が手に持っていた新聞をたたいて、 「え、え、え、東京新聞も碌ッた見もしねえで、何分るッて! お前えみだいた奴の、小さいドン百姓の....