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「東京語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東京語の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
に無数にあるものではなく、或る一定の時代または時期における或る言語(例えば現代の東京語とか、平安朝盛時の京都語など)においては或る限られた数しかないのである。す....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
《ほ》めて下さい。月の差す二階の客は、神戸から遊びに来たとかで、僕の厭《いや》な東京語ばかり使って、折々詩吟などをやります。その中に艶《なま》めかしい女の声も交....
風琴と魚の町」より 著者:林芙美子
きい庇《ひさし》から、雑巾《ぞうきん》のような毛束《けたば》を覗かしていた。 「東京語をつかわねばなりませんよ」 それで、みんな、「うちはね」と云う美しい言葉....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
五 私が東京に来て、連れて来た父がまだ家郷に帰らぬうちから、私は東京語の幾つかを教わった。醤油のことをムラサキという。餅のことをオカチンという。....
望郷」より 著者:服部之総
つきまとっていた方言や風俗のいっさいが相互に中和され、東京が江戸を殺して中性的な東京語をつくったのよりもっと手早いテンポでもって、東京弁と区別のつかぬいまの道弁....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ばわかるというのみで、この語を使う者はないように思う。カガシは文学語でもありまた東京語でもあるのだから、それが標準語として認められたのも尤もである。 東北六県....