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東北
「東北〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東北の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
のかもしれません。僕はこの事実を発見した時、西国《さいこく》の河童は緑色であり、
東北《とうほく》の河童は赤いという民俗学上の記録を思い出しました。のみならずバッ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
から、すじかいに坐った賢造へ、
「もう御診断は御伺いになったんですか?」と、強い
東北|訛《なまり》の声をかけた。
「いや、あなたが御見えになってから、申し上げよ....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
僕の友人は美男《びなん》ですが、達雄は美男じゃありません。顔は一見ゴリラに似た、
東北生れの野蛮人《やばんじん》なのです。しかし目だけは天才らしい閃《ひらめ》きを....
「或る女」より 著者:有島武郎
見えた。ことに東京生まれといってもいいくらい都慣れた言葉や身のこなしの間に、ふと
東北の郷土の香《にお》いをかぎ出した時にはかんで捨てたいような反感に襲われた。葉....
「星座」より 著者:有島武郎
へらされて古い砥石《といし》のように彎曲《わんきょく》していた。時計のすぐ下には
東北御巡遊の節、岩倉具視《いわくらともみ》が書いたという木の額が古ぼけたままかか....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
‥その物すさまじさ。 君たちの船は悪鬼におい迫られたようにおびえながら、懸命に
東北へと舵を取る。磁石のような陸地の吸引力からようよう自由になる事のできた船は、....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
はともあれ防空壕へと裏へ御案内し、はいっていただく。この日敵機三編隊計九機位が関
東北部をうろうろしていて、帝都へはなかなか近よらず。そのうちに情報が出て「敵機は....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
、実行せられ、終結せられて十分余りある。昔の悠長な時代さえ前九年後三年、十二年で
東北征伐の大遠征を終ってる。平家が亡びたのは其の勃興したる平治から初めて檀の浦の....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
乱あるも、ただ農作を妨ぐるのみにして、米の収穫如何は貿易上に関係なしといえども、
東北地方は我国の養蚕地にして、もしもその地方が戦争のために荒らされて生糸の輸出断....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
うようなことを書いてそれで打ちきることにした。 二 時局の波は、この
東北の山間の村々にも、ひたひたと押しよせつつあった。 幾つかの谷川がK川と名が....
「妖怪学」より 著者:井上円了
所なきとき、乗りはなし、つながずしてそこを動かぬ呪術 つなぐ所なきときは、「西
東北や南にませさして中にたちたる駒ぞとどまる」この歌を三遍よむべし。とどまること....
「迷信解」より 著者:井上円了
。その上に大なる桃樹ありて、その枝が横にはびこり、三千里の間にわたるという。その
東北に門あり。これを鬼門と名づく。万鬼の集まる所なり」と見えておる。これが鬼門の....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
クラ、偃松は、濃き緑を水面に浮べている。これより左折|暫時小柴と悪戦して、山側を
東北に回り十丁ばかりで、斑岩の大岩小岩が筮木を乱したように崩れかかっている急渓谷....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
院および学校の設備あり。ホンコンを出帆してより、わが船南東に向かいて進行するに、
東北風に送られて少しく揺動す。しかれども、マニラ行の一等船客多数に入乗せるをもっ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
隊は、日本の軍隊中に於ても最も緊張した活気に満ちた連隊であった。この連隊は幹部を
東北の各連隊の嫌われ者を集めて新設されたのであったが、それが一致団結して訓練第一....