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「東坡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東坡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の深かった御一人で、御消息などをなさる時は、若殿様を楽天《らくてん》に、御自分を東坡《とうば》に比していらしったそうでございますが、そう云う風流第一の才子が、如....
奇遇」より 著者:芥川竜之介
《しふく》の金花箋《きんかせん》を貼って、その上に詩が題してある。詩体はどうも蘇東坡《そとうば》の四時《しじ》の詞《し》に傚《なら》ったものらしい。書は確かに趙....
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
渚《なぎさ》あれば、黒き岩、黄なる崖《がけ》あり。子美太白《しびたいはく》の才、東坡柳州《とうばりゅうしゅう》の筆にあらずはいかむかこの光景を捕捉《ほそく》しえ....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
して、直言のごとく霊をあふらせ、その爽快な苦味は善言の余馨を思わせると言った。蘇東坡は茶の清浄|無垢な力について、真に有徳の君子のごとく汚すことができないと書い....
骨董」より 著者:幸田露伴
に就いて巧解したもので、少し手取り早過ぎた似而非解釈という訳になる。 また、蘇東坡が種※の食物を雑え烹て、これを骨董羮といった。その骨董は零雑の義で、あたかも....
運命」より 著者:幸田露伴
さんとしたりという。二子の護国の意の誠なるも知るべし。それ勝敗は兵家の常なり。蘇東坡が所謂善く奕する者も日に勝って日に敗るゝものなり。然るに一敗の故を以て、老将....
貧乏神物語」より 著者:田中貢太郎
れを云ってみる。考証好きの馬琴は、その短い随筆の中でも、唐山には窮鬼と書くの、蘇東坡に送窮の詩があるの、また、窮鬼を耗とも青とも云うの、玄宗の夢にあらわれた鍾馗....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
我五郎の生れ代りなどとは余り作意が奇抜で寧《むし》ろ滑稽《こっけい》だが、宋の蘇東坡《そとうば》は戒禅師の生れ代り、明の王陽明は入定僧《にゅうじょうそう》の生れ....
文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
ば何の尊ぶ可きことか之れ有らん。 記してあるのみならず、平生予に向っても昔し蘇東坡は極力孟子の文を学び、竟に孟子以外に一家を成すに至った。若しお前が私の文を学....
連環記」より 著者:幸田露伴
けて処処方方に詩歌だの事跡だのを遺して居り、宋の人の間には其信仰が普遍で、既に蘇東坡の文にさえ用いられているし、今でも法を修して喚べば出て来ると思われている。我....
野道」より 著者:幸田露伴
茅屋を訪うてくれた。いずれも自分の親としてよい年輩の人々で、その中の一人は手製の東坡巾といったようなものを冠って、鼠紬の道行振を被ているという打扮だから、誰が見....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
文を書いて見たいと思い筆を執ったが一向に書けない。寮中の先輩に就いて相談すると蘇東坡の文を熟読したらよかろうというので、まず八大家文の東坡の所を頻りと読んで、中....
黄山谷について」より 著者:高村光太郎
ずいともいえない。しかし普通にいう意味のうまさはまず無い。彼は宋代に書家として蘇東坡、米元章と並んで三大家といわれていたが、他の二人とはまるでその性質がちがう。....
酒渇記」より 著者:佐藤垢石
の壺をならべ、名のある八人の大上戸|爰に集まる。大蛇の甚三郎、酒呑童子の勘内、和東坡の藤助、常夢の森右衛門、三人機嫌の四平、鈎掛升の六之進、早意の久左衛門、九日....
十九の秋」より 著者:永井荷風
年庭の梅の散りかける頃になると、客間の床には、きまって何如璋の揮毫《きごう》した東坡《とうば》の絶句が懸けられるので、わたくしは老耄《ろうもう》した今日に至って....