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「東岸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東岸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
不尽の高根」より 著者:小島烏水
ぶ。 帰りがけに、雨も小止みになったので、自動車で韮崎の町を突き切り、釜無川の東岸に沿うて、露出しているところの七里岩を、向う岸の美しい赤松の林から眺めた。八....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
。ユーゴスラビア国ではないかしらん。もしそうなら、アドリア海をへだててイタリアの東岸《とうがん》に向きあっているはずだった。 どうしてこんなところへ来てしまっ....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
のイネ州が東北から西南にかけて、千百キロに余る長い海岸線を持ち、またその太青洋の東岸には、キンギン国が、これまた二千キロに近い海岸線をもっていた。 キンギン国....
地球要塞」より 著者:海野十三
えに示さなくてはならぬ” 「ええっ――」 “今、欧弗同盟の空軍の一部は、アフリカ東岸の基地を出発して、極東へ向っているが、あと十数分のうちに、貴艦隊の左舷前方《....
雁坂越」より 著者:幸田露伴
りになってしまうのだから、それから先はもうどこへも行きようは無いので、川を渡って東岸に出たところが、やはり川下へ下るか、川浦という村から無理に東の方へ一ト山越し....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ある。 杜は承知の旨を応えた。 12 ミチミの住居は、隅田川の同じ東岸に属する向島にあった。そして同じく広々とした焼跡に立つバラックであって、どっ....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
、自分の故国に定住した。私たちはジュネーヴに家をもち、市から一里ばかり離れた湖の東岸のベルリーヴに別荘をもったが、たいてい別荘のほうに住んだ。両親の生活はかなり....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
満々たる水に浮かべ、揚子江に向かって流れている。目星い大きな工場は、いずれも河の東岸にあって、巨大の煙突、急傾斜の屋根が、空を蔽うて林立し、重い起重機を動かす音....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ールをとり、次郎にかじをとらして、さらに北東にこいでゆくと、四時になってはじめて東岸の森が低く水上に浮かびでるのを見た。 湖の面はガラスのごとくたいらかで、水....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
電気軌道株式会社(現在の京阪神急行電鉄株式会社の前身)の電車開通当時は、武庫川の東岸すなわち現在の宝塚新温泉側はわずかに数軒の農家が点在するのみで、閑静な松林の....
想い出」より 著者:佐藤垢石
道具を蟇口へ入れ、きのう『猫』で買った鮒竿をかついで、足どり軽く飯泉橋を酒匂川の東岸へ渡った。飯泉橋はいまの小田原行き電車の足柄駅から遠くはないが、その当時と、....
蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
第に下ってきて、房州から東京湾あたりの群れを集め、さらに相模湾を加えて伊豆半島の東岸を南下、下田から駿河へ向かって、西に曲がるものと見える。 そして、この群れ....
みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
国橋の上へ佇んだ。 みやこ鳥の群れは、大川と神田川の合流点のまわりを離れない。東岸の向こう両国の方へ群れを離れて行く鳥は、随分まれであった。 浜町河岸の方へ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
十七日、曇り。タスマニア州の首府ホバートに寄港するために、海峡を通過し、同州の東岸に沿いて南進す。午天雨を帯び、南風冷を送る。終日小嶼に接見す。波平らかに船静....
赤い土の壺」より 著者:田中貢太郎
ころがあって、ぬらくらした土地の漁師のようでなかった。 そこは長良川の西岸で、東岸には稲葉山が黄昏の暗い影を曳いてそそり立っていたが、その頂の城櫓の白壁には、....