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東方
「東方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おしの」より 著者:芥川竜之介
を便りに乳香《にゅうこう》や没薬《もつやく》を捧《ささ》げに来た、賢《かしこ》い
東方の博士《はかせ》たちのことを、メシアの出現を惧《おそ》れるために、ヘロデ王の....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
大いなるかな)の祈祷を、ファディラと共にしたと云う事が書いてある。すでに彼は、「
東方」にさえ、その足跡を止めている。大名と呼ばれた封建時代の貴族たちが、黄金の十....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
んでいたところの文化の源泉は枯渇してしまったのである。 現代の回教国民その他の
東方諸国民は、個人または国家にとって何ら実益のありそうにもないことにはかなり無関....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
を思わせたのでありましたが、ドイツ軍配置の重点はシュリーフェン案に比して甚だしく
東方に移り、その右翼はパリにも達せず、敵のパリ方面よりする反撃に遇うともろくも敗....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
報告は芝居気満々たる山伏坊主の冒険小説に非ざる地理学上の大貢献であって、今日猶お
東方研究の三墳五典として貴重されておる。此大著述も亦日本に幾何も存在しないだろう....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
」 *エトナはイタリア半島の南シシリー島の火山。ヴェスヴィオはおなじくナポリ市の
東方にある火山。 こういって、雪の女王は、とんでいってしまいました。そしてカイ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
かなる所、南北ある)と書せる札をはるなり。また、悪夢よけの法中に、「赫赫陽陽日出
東方、断絶悪夢辟除不祥。」(赫々陽々、日は
東方より出ず。悪夢を断絶して、不祥を辟....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
るとき、ならびにフランス大革命のときにおいても大嵐が起こり、キリスト降誕のときは
東方に当たって彗星が現れたというようなことは、たくさんあります。 つぎに今日、....
「迷信解」より 著者:井上円了
吉凶を判ずることがある。例えば、「一白の人の星は北方をつかさどり、三碧の人の星は
東方をつかさどる、云云」と説きて方位の鑑定をするも、その信ずるに足らざることは説....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
だというのが気に喰わないで、度々伯父さんを捉まえては大議論をしたそうだ。二葉亭の
東方問題の抱負は西郷の征韓論あたりから胚胎したらしい。こんな塩梅に児供の時分から....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に移るの規則に従うものなり。もししからば、将来アメリカに続きて世界に鳴るものは、
東方アジアならざるべからず。すなわち日本その地なり。日本に続きて起こるものはシナ....
「西航日録」より 著者:井上円了
元旦」の題にて二首を作る。 西竺今朝遇歳元、海風送暖曙光喧、客中早起成何事、遥向
東方拝聖恩。 (西|竺にて今朝は元旦を迎う。海の風は暖かさを送り、あけぼのの光も....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ざるあり。当夜は十二時に至るも太陽地下に入らず、まさしく北天にかかり、徐々として
東方に移る。一天片雲なきも、また星光を認めず、全く白昼なり。寒暖は六十度以上なる....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
たね」というようなことを言う。今はやめて居るにしても、昔からつい四五年前まで甲斐
東方のあらゆる深山幽谷を跋渉し尽した彼は、猟銃をとっては名うての巧者である。眺望....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
様であり、また当時カイゼルは作戦計画を無視し(一九一三年まではドイツの作戦計画は
東方攻勢と西方攻勢の両場合を策定してあったのであるがその年から単一化せられ西方攻....