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「東洋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東洋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
年末の一日」より 著者:芥川竜之介
して行った。 僕はK君と一しょに電車に乗り、僕だけ一人富士前で下りた。それから東洋文庫にいる或友だちを尋ねた後、日の暮に動坂へ帰り着いた。 動坂の往来は時刻....
仙人」より 著者:芥川竜之介
が、原因になっているのかも知れない。 しかし、そうは云うものの、李も、すべての東洋人のように、運命の前には、比較的屈従を意としていない。風雪《ふうせつ》の一日....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
じたのは「偉大なる画家は名前を入れる場所をちゃんと心得ている」と言う言葉である。東洋の画家には未《いま》だ甞《かつ》て落款《らくかん》の場所を軽視したるものはな....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
、話して見ると、どうも普通の人間ではない。話すことと云い、話し振りと云い、その頃東洋へ浮浪して来た冒険家や旅行者とは、自《おのずか》ら容子《ようす》がちがってい....
或る女」より 著者:有島武郎
つかないらしかった。倉地のいう所によれば日本だけの水先案内業者の組合といっても、東洋の諸港や西部米国の沿岸にあるそれらの組合とも交渉をつけて連絡を取る必要がある....
星座」より 著者:有島武郎
どんな境遇をも凌《しの》ぎ凌いで進んでいこうとするような気禀《きひん》、いくらか東洋風な志士らしい面影《おもかげ》、おぬいさんをはるかの下に見おろして、しかも偽....
婦系図」より 著者:泉鏡花
帰って来年出直して来る、と申すことです。(日蝕があるからそれを見にまた出懸ける、東洋じゃほとんど皆既蝕だ。)と云いましたが、まだ日本には、その風説がないようでご....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
/プトレマイオス/ローマ人/ルクレチウス/アラビア人の科学上の位置/科学に対する東洋人の冷淡/アルハーゼンの言明 ※ ラバヌス・マウルス/ロージャー・ベーコン/....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
的色彩が持久戦争的なものに変化しつつあったのであります。これは歴史的に考えれば、東洋でも同じことであります。お隣りの支那では漢民族の最も盛んであった唐朝の中頃か....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
制えの歩みが見られる。毛澤東氏の新民主主義も、恐らくソ連のごとき專制には墮せず、東洋的風格をもつ優秀なる思想を完成するに相違いない。我等は國共いづれが中國を支配....
顔の美について」より 著者:伊丹万作
きりした二重まぶたは精神的な陰翳が感じられなく甘いばかりで無味乾燥なものである。東洋的な深みや味は一重まぶたもしくははつきりしない二重まぶたにあり、長く眺めて飽....
」より 著者:池谷信三郎
ている少女の姿が、世界じゅうの無数のスクリンの上で、果物と太陽の香りを発散した。東洋人独特の淑やかさはあり、それに髪は断ってはいなかったが、シイカの面影にはどこ....
黒百合」より 著者:泉鏡花
て、吐せと、二ツ三ツ横面をくらわしてから、親どもを呼出して引渡した。ははは、元来東洋の形勢日に非なるの時に当って、植込の下で密会するなんざ、不埒至極じゃからな。....
式部小路」より 著者:泉鏡花
を聞くべく、病室の寝床の上で、愁然としてまず早や頭を垂れたのは、都下京橋区尾張町東洋新聞、三の面軟派の主筆、遠山金之助である。 「第一手前が巣鴨の関戸の邸の、紅....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
時間を過ごし得たのは誠に近頃にない幸福の日であった。 この静かな時間を利用して東洋史の大筋を一度復習して見たい気になり、中学校の教科書程度のものを読んでいる中....