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「東海岸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東海岸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
梠花のにおいと、入江の柔かな鹹風とがまじった、リオの秋をふく薫風の快よさ。で今、東海岸散歩道の浮カフェーからぶらりと出た折竹が、折からの椰子の葉ずれを聴かせるそ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ばかりだと思ったら、それこそ早計と言わねばならない。ペリイの取った航路は合衆国の東海岸からマデイラ、喜望峰を迂回して、モオリシアス、セイロン、シンガポオルを経、....
少年探偵長」より 著者:海野十三
やってきたが、そこで急に進路をかえると、南方の海上へでていった。そして、淡路島の東海岸ぞいに、大阪湾の出口のほうへでていったが、やがて淡路の島影から、意味ありげ....
恐竜島」より 著者:海野十三
みどり色の水をとおして、いろいろの美しい色の魚がおよぎまわっていた。 「よし、東海岸の入江につけよう」 もう、太陽が水平線のよこにぴょっこり顔を出したころだ....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
。第一岬附近は、戦場のようだ。国軍はしきりに東方へ向って、移動を開始し、イネ州の東海岸には、艦隊が出発命令を待っているそうじゃ」 元帥は、そういって、血の通っ....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
五十グラムグラムだということです。 私はちょうど正面にブレフスキュ島が見える北東海岸に行きました。小山の陰に腹這いになりながら、望遠鏡を取り出して見ると、敵の....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、従者は一人の腰元の外に、二三|人の家来が附いて行ったのでございます。道は三浦の東海岸に沿った街道で、たしか武山とか申す、可成り高い一つの山の裾をめぐって行くの....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
はその時はまったく凪いでいたけれども、船は夜の間によほど進行していて、今は、低い東海岸の南東半マイルばかりのところに動かずにいた。灰色の森林が島の表面の大部分を....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
とびこみ、約一里の海を泳いで今井の浜にあがり、天城山麓をヒタ走りに走って、急を伊東海岸につたえた。伊東の町が時ならぬアジの大漁に賑ったのは彼の一大功績であり、文....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
で眠る水精のように思われたのだった。 しかし、それには理由があって、以前大陸の東海岸に近いある町で、偶然フローラは、一枚の木版画で日本という国を知ったのであっ....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
足柄山の尾根をきった空に、富士の白い頂が釣り人を覗いているではないか。 伊豆の東海岸には鮎の川が多いのである。伊東温泉の松川、河津の河津川、下田の稲生沢川など....
鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
棲んでいる。日本海は北海道から山陰道に至るところどこの海にもまた沿海州から朝鮮の東海岸でも漁獲がある。支那海にも広く棲んでいて、朝鮮西海岸、釜山沖、九州の玄海灘....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
に見ることが出来る。なお詳しく云えば、丁度ラブラドルで日の暮れた時だ。故に米国の東海岸の中央部では一時間ほど日の残っている時である。 三十三 一夜、一夜、その期....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
て,ソーピリカ(潮が引いている)と改名した.この人は,私が昭和十八年の夏,樺太も東海岸のずっと北の方にある新問の部落で会ったときは,相当いいお婆さんであったが,....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
士。 「さようで。」 「その部落ばかりですか、アイヌのいるのは。」 「や、まだ、東海岸に五箇所西海岸には三、四箇所ぐらいはありますですが、ええ、此処らでは多蘭泊....