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東西東西
「東西東西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東西東西の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
いてばかりいた日にゃア、黒瞳《くろめ》が流れてしまうぜ、ホラ、おいらを見ねえ……
東西東西! 物真似名人、トンガリ長屋のチョビ安|太夫《だゆう》、ハッ! これは、....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
かかえて笑いころげているのは、悪魔のような机博士だ。 「わっはっは、わっはっは、
東西東西、覆面の頭目、四馬剣尺の正体とは、男のような女に肩車してもらった小男とご....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の内外は立錐《りっすい》の余地もない景気、やがてカッチカッチと拍子木が鳴る。 「
東西東西」 手拍子パチパチ。 「御酒二升、目《め》ざし鰯《いわし》十連、浅畑村....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
伊豆の出島十国峠の産にして……長虫は帯右衛門と名づけ、がまは岩太夫と申しまする。
東西東西! まアずは帯右衛門に岩太夫、咬み合いの場より始まアリさようウッ!」
....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
んだ」
富士春が、媚びた眼と、笑いとを向けて
「お静かに」
と、いった。
「
東西東西。お静かお静か。それで、その馬へ、綺麗な姐御を乗せての、馬の廻りは、万燈....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
だ。おいらはどだい手妻つかいなんだから、ああして田川の一座がこわれてから、もとの
東西東西にけえって諸国をうろついただけのことよ。
ゆきさきの食いものと女だ。な....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
て普通民をも招待した。通例その幕明けに当っては、静粛を警告すべく拍子木を打って「
東西東西」と呼ぶのであるが、旦那方に対してそんな命令的の語を発するは失礼だとあっ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ものか。
窓に石でも打っ附けて遣るが好い。
ブランデル(卓の上を打つ。)
東西東西。僕の言うことを聞き給え。
僕が附合を心得ていることには、諸君同意だろう....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
れべ。猫こそ地蔵よ。猫こそ地蔵なら何して狼に負けべ。狼こそ地蔵よ。…… 「さて、
東西東西、魚づくしはどうじゃいな。」「野菜づくしはどうじゃいな。」「鱈捕口説はど....