東都[語句情報] » 東都

「東都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東都の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
変った事を見聞《けんもん》し、変った旅行をしてみようというのである。 ところが東都出発の数日以前から、殆《ほと》んど毎日のように暴風|大雨《たいう》で、各地水....
幸運の黒子」より 著者:海野十三
し説明を要するが、この半平は元来、貞操堅固の男だったのを友人達が引っ張り出して、東都名物の私娼窟《ししょうくつ》玉《たま》の井《い》へ連れていったのだった。これ....
赤外線男」より 著者:海野十三
赤外線男」という不思議な存在――それを説明する前に筆者は是非とも、ついこのあいだ東都に起って、もう既に市民の記憶から消えようとしている一|迷宮事件について述べな....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
である。(明治43・11俳誌「木太刀」、その他) 島原の夢 「戯場訓蒙図彙」や「東都歳事記」や、さてはもろもろの浮世絵にみる江戸の歌舞伎の世界は、たといそれがい....
琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
云うものは、どうも有難いものではない。一体この夜警という奴は、つい一月|許り前の東都の大震災から始まったもので、あの当時あらゆる交通機関が杜絶して、いろ/\の風....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
りていかに纏綿として離れがたく、純乎として清きよ。夜半夢破れて枕に通う春雨の音に東都の春の濃やかなるを忍ぶとき、御身恋しの心は滲むがごとくに湧き出ずるなり。今宵....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
》なく外を見たところ、トランクが月の光に照らされて、ひとりで道を歩いていたという東都怪異譚《とうとかいいたん》の始まり――あの頃|更《さら》に以前の関係者に相違....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
気に迫ってくる恐怖に、ひしと悶えて日を送るうちに、いよいよ法水の肝入りで、一座の東都初登場となった。 その乗り込みの前夜、はからずも事件の神秘を、一つ解くこと....
夜の構図」より 著者:織田作之助
せていることが信吉の欠伸を一層大きくした。 冴子は傍の男を信吉に紹介した。 「東都新聞の薄井さん!」 名刺には、演芸記者とあった。 「――ロビイでお会いしち....
遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
あるがごとき心地せらる。文章も三誦すべく、高き声にて、面白いぞ――は、遠野の声を東都に聞いて、転寝の夢を驚かさる。 白望の山続きに離森と云う所あり。その小字に長....
迷信解」より 著者:井上円了
驚きて逃げ去れり」との話がある。今一例を挙ぐれば、『閑際筆記』に出ておる話に、「東都のある士族の家に、毎夜石の飛びきたるあり。月を越えてやまざれば、家人みな家の....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
うたましいばかりは、ますます濡れ輝いてゆくのを感じます。深く深くなりまさります。東都の天香さんは別れて後もたびたびねんごろな励ましの手紙を下さいます。その手紙の....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
どれもみな立派なものであったらしかった。それはその後にも各座で上演される「川中島東都錦絵」で、今でもこの狂言の噂を聞くたびに、わたしはそぞろに幼い昔が懐かしく思....
島原の夢」より 著者:岡本綺堂
『戯場訓蒙図彙』や『東都歳事記』や、さてはもろもろの浮世絵にみる江戸の歌舞伎の世界は、たといそれがい....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
は古くから覚えている。ゑり治は、ゑりえんと共に私の姉などのよく親しんだ店の一つで東都の半襟の大頭の一つである。長寿庵というそば屋も古い。一体この地代なり店員なり....