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東金
「東金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東金の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
名主役も勤まりませんから、作右衞門という人に名主役を預けて置き、花車重吉が上総の
東金《とうがね》の角力に往ったということを聞きましたから、直《すぐ》に其所《そこ....
「安井夫人」より 著者:森鴎外
にやった。謙介は成長してから父に似た異相の男になったが、後日安東益斎と名のって、
東金、千葉の二箇所で医業をして、かたわら漢学を教えているうちに、持ち前の肝積《か....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
屋がある。中に水に臨んだ一|小廬を湖月亭という。求むる人には席を貸すのだ。三人は
東金より買い来たれる菓子|果物など取り広げて湖面をながめつつ裏なく語らうのである....
「縮図」より 著者:徳田秋声
六人の抱えがあり、浜龍という看板借りの姐さんと銀子が、一番忙しい方だった。浜龍は
東金の姉娘の養女で、東京の蠣殻町育ちだったが、ちょっと下脹れの瓜実顔で、上脊もあ....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
と知って、出来合ってしまったところが、これが賭博《ばくち》うちと思っていたのに、
東金《とうがね》無宿の長二郎という名代の泥棒――
男は美《よ》し、肌も白し、虫....
「組合旗を折る」より 著者:永崎貢
このAサッシュ工場は一年前には従業員が二百五十人もいた。そして当時から全国同盟関
東金属労働組合の締付け工場だった。それが僅かこの一ヵ年の間に、三十人、五十人と馘....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
に早い歩き方で、グングン東南へ走り下った。吉岡の関所の間道を越え、田中、大文字、
東金宿、そこから街道を東北に曲がった。成東、松尾、横芝を経、福岡を過ぎ干潟を過ぎ....
「枯尾花」より 著者:関根黙庵
◎浅草の或る寺の住持まだ坊主にならぬ壮年の頃|過つ事あって生家を追われ、下総の
東金に親類が有るので、当分厄介になる心算で出立した途中、船橋と云う所で某妓楼へ上....
「山の人生」より 著者:柳田国男
したはずだのにと、のちのちまで土地の人が不思議にした。なおそれよりも前に、上総の
東金附近の村では、これも二三日してから山の中の薄の叢の中に、しゃがんでいたのをさ....