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「杵築〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

杵築の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思い出の記」より 著者:小泉節子
『西印度を見せて上げたいものだ』と申しました。 二十四年の夏休みに、西田さんと杵築の大社へ参詣致しました。ついた翌日、私にも直ぐ来てくれと手紙をくれましたので....
日は輝けり」より 著者:宮本百合子
おさえながら鉛筆を投げ出すと、立って向うの隅にいるもう一人の処へ行った。 彼は杵築《きづき》庸之助という本名で、木綿さんというあだ名を持っている。人間は黒木綿....
興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
り、抜合せ、ただ一打に相役を討果たし候。 かくて某は即時に伽羅の本木を買取り、杵築へ持帰り候。伊達家の役人は是非なく末木を買取り、仙台へ持帰り候。某は香木を松....
神仙河野久」より 著者:田中貢太郎
俊八とも云った。道術を修めるようになってから至道と云う号を用いていた。もと豊後の杵築の藩士で、大阪|中の島にあった藩の蔵屋敷の定詰であったが、御一新後大阪府の貫....
私本太平記」より 著者:吉川英治
依然、東への船脚をつづけていた。 一書には、このさい、出雲へ上陸するお考えから杵築の一港へ近づいたところ、たちまち反宮方の襲撃に会い、あわててまた海上へのがれ....
山の人生」より 著者:柳田国男
四五本も茂り覆ひたる如くなる所は其道なりと知ると言へり。佐伯了仙と言ふ人、豊後|杵築の産なり今は京に住めり。此人の云ふ。国に在りし時、雉子を打ちに夜込に出でたり....