松井田[語句情報] » 松井田

「松井田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

松井田の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
入れ札」より 著者:菊池寛
人物 国定忠治 稲荷の九郎助 板割の浅太郎 島村の嘉助松井田の喜蔵 玉村の弥助 並河の才助 河童の吉蔵 闇雲の牛松 釈迦の十....
空中墳墓」より 著者:海野十三
から頤へかけて斜に、二寸位の創痕をありありと見た。おお、松風号に同乗した機関士|松井田四郎太! もう二十年前に、どこかで死んでしまった筈の松井田機関士。相良十吉....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
楼と四十七人の娼妓があった。妓楼の多くは取り毀されて桑畑となってしまった。磯部や松井田からかよって来る若い人々のそそり唄も聞えなくなった。秋になると桑畑には一面....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ずかな山の中もにわかに雑沓するようになったが、大抵はその日のうちに磯部へ下るか、松井田へ出るかして、ここに一泊する群れはあまり多くないので、夜はいつものように山....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
起って、病気は益々重体だが当人が何分にも肯きませんから、駕籠を傭い、碓氷を越して松井田から安中宿へ掛り、安中から新町河原まで来ますと、とっぷり日は暮れ、往来の人....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
知らぬ婦人の膝の上に眠ることもあった。馬車に揺られながら鶏の鳴き声を聞いて行って松井田まで出たころに消防夫|梯子乗りの試演にあった時は子供の夢を驚かした。上州を....
みちの記」より 著者:森鴎外
り左に折れてもとの街道をゆくに、これも断えたる処あれば、山を踰え渓を渡りなどす。松井田より汽車に乗りて高崎に抵り、ここにて乗りかえて新町につき、人力車を雇いて本....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。坂鼻から安中《あんなか》へ三十丁下り。ここは坂倉伊予守、三万石の城下。安中から松井田へ二里十六丁。 松井田から坂本へ二里十五丁。こうして今や上州の坂本から二....
老狸伝」より 著者:佐藤垢石
景勝、前田利家が相携えて大兵を進め、信州から碓氷峠を越えて上州へ攻め入った。まず松井田の城を攻め、城主大道寺政繁は坂本にこれを防いだけれど、衆寡敵わず敗走、つい....
入れ札」より 著者:菊池寛
らと云って、ドジ許り踏んでいちゃ、旅先で、飯にはならねえぞ」 そう云ったのは、松井田の喜蔵と云う、分別盛りの四十男だった。忠次も喜蔵の才覚と、分別とは認めてい....