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松坂木綿
「松坂木綿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
松坂木綿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
十にはだいぶまがあろう。着ているものは、汗によごれ、わかめのようにぼろの下がった
松坂木綿の素袷《すあわせ》だが、豪快の風《ふう》あたりをはらって、とうてい凡庸《....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
いると、枝折戸をあけて静かに入って来た、三十五六の、精悍な眼つきをした一人の男。
松坂木綿の着物を着流しにして茶無地木綿の羽織を着ている。身体つきは侍だが、服装は....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
大弓場《だいきゅうば》。 ひょろ松と顎十郎が、踏みこんで行くと、伏鐘重三郎は、
松坂木綿《まつざかもめん》の着物に屑糸織《くずいとおり》の角帯《かくおび》という....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
来ぬような江戸パッチ……と、唄の文句にもある。 新しい手拭いを吉原かぶりにし、
松坂木綿の縞の着物を尻はしょりにし、黒八丈の襟のかかった白唐桟の半纒。帯は小倉の....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
て行った里好が、いま駈け込んで来たのを見ると、なんのためにどこで着かえたものか、
松坂木綿《まつざかもめん》のよれよれになったやつへ煮しめたような豆しぼりというや....