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松島湾
「松島湾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
松島湾の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜別」より 著者:太宰治
さて、富山というのはどこか、かいもく見当がつかぬ。ままよ、何でも、高い所へ登って
松島湾全体を眺め渡す事が出来たらいいのだ、それで義理がすむのだ、といまは風流の気....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
きとめ得たらしいところのマドロスと、兵部の娘を取押えんがためでありました。目下、
松島湾の月ノ浦に碇泊しているところの駒井甚三郎創案建造の蒸気船、無名丸から脱走し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た事情というものがなければなるまいと思われます。 それはさて置き、船はグングン
松島湾をあとにして、早くも大海原へと乗り出してしまいました。いずれへ行く目的かは....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
本格です。陸中の釜石の港に、今、駒井甚三郎の無名丸が碇泊している。この船が陸前の
松島湾の月ノ浦を出てから四日目、とにかく、船は安全に北上して、釜石の港まで到着す....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うよい時分――と、お松が例の包みを抱えて外へ出た時分に、月が上っていました。月が
松島湾の曲々《くまぐま》を限りなく照していました。まあ、こんないい月夜を、日本の....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ような島々を眺めて通るというだけでは一向になんのこともないものだ。 私はむしろ
松島湾内の海が、ノリやタネガキの養殖に利用されているのを見たのが嬉しかったのであ....