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松蝉
「松蝉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
松蝉の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花のき村と盗人たち」より 著者:新美南吉
どりいろ》の芽《め》をのばしている初夏《しょか》のひるで、松林《まつばやし》では
松蝉《まつぜみ》が、ジイジイジイイと鳴《な》いていました。 盗人《ぬすびと》た....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
室の三方の窓には強い日光を受けた松の緑が眩しく波打っておりまして、早くも暑苦しい
松蝉の声さえ聞えて来るのでありますが、南側に並んだ窓の一つ一つには、胡粉絵の色を....
「木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
った事がありまさあ。」 と馬の強いのを誇っていた。――午後の日の光は緑葉に輝き、
松蝉の声が喧しく聞えている。暫くすると白い雲が行くての峰に湧き上った。日影が隠れ....