板本[語句情報] »
板本
「板本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
板本の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
うと、それは正保二年に作った江戸の「屋敷附」である。これは殆ど完全に保存せられた
板本で、末に正保四年と刻してある。ただ題号を刻した紙が失われたので、恣に命じた名....
「露肆」より 著者:泉鏡花
るりと廻す。綱が禁札、ト捧げた体で、芳原被りの若いもの。別に絣の羽織を着たのが、
板本を抱えて彳む。 「諸人に好かれる法、嫌われぬ法も一所ですな、愛嬌のお守という....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
れば玉藻苅りつつ、神代より然ぞ尊き、玉津島山」とあるのを受けている。 第四句、
板本、「伊隠去者」であるから、「い隠れゆかば」或は「い隠ろひなば」と訓んだが、元....
「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
のであるが、その外は手近にある徳川実記(紀)と野史とを参考したに過ぎない。皆|活
板本で実記(紀)は続国史大系本である。翁草に興津が殉死したのは三斎の三回|忌だと....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
で、それに何となくそのままなんです。 ――「魔道伝書」ようございますか、勿論、
板本でなし、例の貸本屋を転々する写本でなく、実にこの婆さんの兄の間淵が秘蔵した、....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
の板下画に巧《たくみ》なるの故を以て柴田是真《しばたぜしん》を挙げ、あるひは色摺
板本を出せし故を以て菊池容斎《きくちようさい》、幸野楳嶺《こうのばいれい》、渡辺....