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「板状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

板状の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
遥かに消え失せた。 頂上を仰ぐと、平ッたい赭渋色の岩の上に、黒く焦げた岩が、平板状に縞を作った火口壁が、手の達《とど》くほど近く見え、鉛のように胸壁に落ちてい....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
見える。彼らにとっては、大多数の未開民族の場合と同様に、天というものは、平坦な円板状の地を覆う固定的の穹窿である。ウォチョバルーク族(Wotjobaluk)の信....
単独行」より 著者:加藤文太郎
はやわらかいが雪崩の危険があり、その他の場合は表面がウインド・クラストに変化した板状雪になっているので、ワカンで登るより仕方がない。こんどの状態は後者で、ワカン....
琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
示したものは、大きな硝子製の壷の上部がとれた底ばかしのもので、底には黒い色をした板状のものが、コビリついていた。私は内心にあの青木の叫び声を聞いて駆けつけた時、....
旅日記から」より 著者:寺田寅彦
汽が青い水面に八の字なりに長い波を引いてすべって行くのもあった。 牧場の周囲に板状の岩片を積んだ低い石垣をめぐらし、出入り口にはターンパイクがこしらえてあった....
とんびと油揚」より 著者:寺田寅彦
して一様には直上しないで、まず底面に沿うて器底の中央に集中され、そこから幅の狭い板状の流線をなして直上する。その結果として、底面に直接触れていた水はほとんど全部....
」より 著者:中谷宇吉郎
図を収め、かつこれを五種に分類した。彼はその分類中にプリズム型、ピラミッド型及び板状と柱状結晶との結合したもの即ち後述の鼓型をも含め、従来見のがされていた新しい....
雪雑記」より 著者:中谷宇吉郎
そうである。十勝岳ではよく水晶のような六角柱の雪の結晶で両底面に六花《ろっか》の板状結晶がついて丁度鼓のような形になったものが降って来ることがある。そういう結晶....
粉雪」より 著者:中谷宇吉郎
に小さい角柱状の結晶の集合から成っている場合が多い。 雪の結晶の二大別として平板状と角柱状とがよく挙げられる。角柱状のものは全部六角の柱になっていて、顕微鏡下....