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板輿
「板輿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
板輿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
も知らねばならないと言ってある。流れ丸はしばしば飛んで宮中の内垣に及んだという。
板輿をお庭にかつぎ入れて帝の御動座を謀りまいらせるものがあったけれども、一橋慶喜....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、街道を通して手に取るように伝わって来た。輦路も嶮難なるところから木曾路は多く御
板輿で、近衛騎兵に前後を護られ、供奉の同勢の中には伏見|二品宮、徳大寺宮内卿、三....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
父祖の夢は、君が代に現となりつ。君は維新のおん帝、御十七の若帝、御束帯に御冠、御
板輿に打乗らせ、天下取ったる公卿将卒に前後左右を護らして、錦の御旗を五十三|駅の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
つての月卿雲客も、人違いするばかりな窶れ方やら破れ衣のまま、怪しげな竹籠、伝馬、
板輿などで、七条を東へ、河原のぼりに入洛して来た。――見物のなかには、有縁の男女....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、覚悟のほどもちがってみえ、 ――鎌倉へ差下す。 と、いい渡されて、獄から
板輿へ移されたさいも、 「近江ノ入道(道誉)が、身の護送役とは、よいお介添え。よ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
と、御立座をうながした。 帝には、あじろ輿を。 また、三名の妃には、貧しげな
板輿が与えられ、侍者二人は、馬の背だった。 八尾川ぞいに、西郷の港へと思いのほ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
越えになったものらしい。 すでに、この夜。築土の外には、数名の人影が、そまつな
板輿、はだか馬などを寄せて、待っていた。 もちろん、これらの武士は、はやくから....