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板額
「板額〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
板額の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
矢が降ってきたんじゃねえかよ。字もうめえが、ねらい矢も人にひけをとらねえとんだ巴
板額《ともえはんがく》もいねえとはかぎらねえんだ。右が臭いと思わば左を洗うべし―....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
だが、考えてみりゃ、ちっとおさまりすぎているぜ。しかもだ、それほどの巴《ともえ》
板額ごときおちつきのある侍の勇夫人が、目の前で夫の殺されるのを指くわえて見ている....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いるよりほかはなかった。 ところが、やがて其の厳しい門を押し破って、和田合戦の
板額のように闖入した勇者があらわれた。その闖入者は松居松葉君であった。この門破り....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、ランプを入れた燈籠が立ち、杉皮葺の仮屋根の下に墨黒々と「彰忠」の二大字を書いた
板額が掲って居る。然る可き目的がなければ村芝居の興行は許されぬと云う其筋の御意だ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
問うた。心臓と答うると、いよいよ急ぎ投げそうに見える。ここにおいて父やむをえず、
板額《はんがく》は門破り、荒木又右衛門は関所を破る、常磐御前とここの城主はわが子....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
うする。」 「横びんた撲りこくるだ。」 「これは驚いた。」 「北国一だ。山代の巴
板額だよ。四斗八升の米俵、両手で二俵提げるだよ。」 「偉い!……その勢で、小春の....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
まいますわ。抱かれてやろうといって下すった、あなたのためなら。……飛んだ門破りの
板額ですね。」 渚が傘を取直して、 「武器は、薙刀。」 「私は、懐剣。」 二....
「金狼」より 著者:久生十蘭
からBのほうは、……巡査とボーイの、この二人の目撃者の陳述を基礎にすれば、そんな
板額《はんがく》は、その夜、深川にも〈那覇〉にも現れていません。すると、必然的に....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
団十郎が勤めて大入りを取ったというがためであろう。 このときの中幕には団十郎が
板額の門破りを演じた。脚本は在来の「和田合戦女舞鶴」をそのままであったが、かの門....