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「枉屈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

枉屈の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
竇氏」より 著者:田中貢太郎
けてみた。棺の中には嬰児の死体ばかりあって女の死体はなかった。踏みにじられてその枉屈を述べることもできないで泣いていた廷章は激怒した。廷章は要人の金を出すからと....
蒼白い月」より 著者:徳田秋声
、彼女自身ははっきり意識していないにしても、私の感じえたところから言えば、多少|枉屈的な運命の悲哀がないことはなかった。彼女はその真実の父母の家にあれば、もっと....
三国志」より 著者:吉川英治
に全うし、聞達を諸侯に求めざりしに、先帝臣の卑鄙なるを以てせず、猥におんみずから枉屈して、三たび臣を草廬にかえりみたまい、臣に諮るに当世の事を以てしたもう。これ....