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枌
「枌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枌の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放生津物語」より 著者:田中貢太郎
古木のしたに、お諏訪様と呼ばれている蟇の蹲まったような小さな祠があったが、それは
枌葺の屋根も朽ちて、木連格子の木目も瓦かなんぞのように黒ずんでいた。 初夏の風....
「春心」より 著者:田中貢太郎
て、お花畑のような赤白紫黄、色とりどりの葉を持ち花をつけた草庭になって、その前に
枌葺の庵室のような建物があった。 四方には麗な陽があった。水の澄みきった小さな....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
方がおおよそ同じくらいである。これにはんして釜無川の岸にちかい信州境いの農家は、
枌板をもって葺くものだから、東の郡内やそのつづきにくらべると、屋根がずっと扁たく....