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「枕時計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

枕時計の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田舎教師」より 著者:田山花袋
遅くまでかかって熱心に唱歌の楽譜を浄写した。 月の初めに、俸給の一部をさいて、枕時計を買ったので、このごろは朝はきまって七時には眼がさめる。それに、時を刻むセ....
ポラーノの広場」より 著者:宮沢賢治
うちへはいってみると、机の上には夕方の酒石酸のコップがそのまま置かれて電燈に光り枕時計の針は二時を指していました。 四、警察署 ところがその次の....
死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
きずての庭の朝顔の花に眼の痛むような陽の光が燃えた。ちょうど箪笥の上に置いた古い枕時計が五分遅れの十一時五十分を指していた。 私は二階で客と話していた。私も客....
次郎物語」より 著者:下村湖人
児童たちといっしょになって、いつものとおり元気よくものを言っていた。 七枕時計 入学試験の第一日は無事にすんだ。その日は、次郎の得意な読方や綴方だった....
次郎物語」より 著者:下村湖人
そう思って彼はひとりでにうなだれてしまった。 しばらく沈默がつづいた。机の上の枕時計はもう十二時をまわっている。俊亮はそれに眼をやったが、べつに驚いたふうもな....
次郎物語」より 著者:下村湖人
かい夜具をはねのけ、勢いよく起きあがって、電燈のスウィッチをひねった。その瞬間、枕時計がジンジンと鳴りだした。きっかり起床時刻の五時半である。 いそいで、寝巻....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
鬼だなんて可哀想ねえ」 陽子はその話をいい加減に打ち切ってしまいたかったので、枕時計を見て、 「あら! もう、八時過ぎてるわ」と吃驚したように飛び起き、急いで....
恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
アがはげしく叩かれ、 「先生、先生お客様ですよ」 せっかちの家政婦に起された。枕時計を見ると朝の六時だ。私立探偵なんて職業を持っていると、とんでもない時間に訪....