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枕草子
「枕草子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枕草子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
でも日本の自然とその対人交渉の特異性を暗示しないものはないようである。源氏物語や
枕草子などをひもといてみてもその中には「日本」のあらゆる相貌を指摘する際に参考す....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
く遠い所に根を引いているのに気がつくであろう。たとえば万葉や古事記の歌でも源氏や
枕草子のような読み物でも、もしそのつもりで捜せばそれらの中にある俳句的要素とでも....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
で呼ばれているそうであるところの一部の研究家を、その準備的研究の上に固着せしめ、
枕草子の専門家或は大鏡の専門家という、瑣末な活動に封鎖する結果をひき起した。 ....
「女性の歴史」より 著者:宮本百合子
は、主として婦人によってつくられたということがいわれている。栄華物語、源氏物語、
枕草子、更級日記その他いろいろの女の文学が女性によってかかれた。なかでも紫式部の....
「蚤」より 著者:斎藤茂吉
安らかに過ごすことが出来たのである。 蚤という昆虫はいつ日本に渡来したものか、
枕草子に、『もたぐるようにして』などと書いてあるところを見ると、あのあたりの平安....
「作家の像」より 著者:太宰治
のだか、わからなくなってしまったのである。 本箱を捜して本を二冊取り出した。『
枕草子』と『伊勢物語』の二冊である。これに拠って、日本古来の随筆の伝統を、さぐっ....
「鏡花氏の文章」より 著者:中島敦
降りかゝりたる。いみじう美しき稚児の覆盆子など喰ひたる。」を「あてなる物」と見た
枕草子の作者なぞも、立派な新感覚派だと思う。雑誌「文芸時代」に拠った新感覚派は、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
と面白い。
たとえば、清少納言のことについて、きのう国文専門のひとと話して、「
枕草子」の或場面で、清少の心ばえが、いかにも女房風情というところが、あらわれてい....
「徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
現われる自然界と人間の交渉、例えば第十九段に四季の景物を列記したのでも、それが『
枕草子』とどれだけ似ているとか、ちがうとかいう事はさておいて、その中には多分の俳....
「二十一」より 著者:坂口安吾
く言ってらあ、と、男は僕には意味の分らぬことを言い、数冊の本を見本に持ってきて、
枕草子を書くことになった。出来たらオッカアに言って金を貰いな、又おいで、小遣い稼....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
全く空想の国には相違ないが、我が清涼殿の荒海の障子には、これを絵に書いてある事が
枕草子にも見えて、人口に膾炙しているところである。信州諏訪には手長大明神・足長大....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
れば遣はしける。 我と云へばつらくもあるか嬉しさは、人に従ふ名にこそありけれ。
枕草子に、 てづからは声もしるきに、はしたものなどは、されどよし。 栄花物語根....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
語にも、 十にあまりぬる人は、ひいな遊びは忌みはべる物を、 など見えている。また
枕草子にも、「過ぎにし方恋しきもの」という中に、「ひいな遊びの調度」ということを....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
尼法師で、俗人を夫に持っている類のものも、すでに平安朝の中頃にはあったらしい。『
枕草子』に、乞食の女法師が仏供の撤下物を貰いに来た話がみえている。「男やある」、....
「濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
対する称呼であるが、婦人すなわち尼法師にも、やはり古くこの徒があった。清少納言「
枕草子」「物の哀知らせ顔なるもの」の条にこれについて面白い記事があるから、平安朝....