林学[語句情報] »
林学
「林学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
林学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
に重ねた。その膝の厚さは八寸ぐらいある。 帳面を開けると、第一|頁《ページ》に
林学博士のH君が「本邦《ほんぽう》の山水《さんすい》に似たり」と揮《ふる》ってし....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ことを覚えている。当時の僕の柔道友だちは西川英次郎一人だった。西川は今は鳥取の農
林学校か何かの教授をしている。僕はそののちも秀才と呼ばれる何人かの人々に接してき....
「浮動する地価」より 著者:黒島伝治
それでも、彼と同じ年恰好の者のうちでは、誰れにも負けず、物事をよく知っていた。農
林学校を出た者よりも。それが、僕をして、兄を尊敬さすのに十分だった。虹吉は、健康....
「運命」より 著者:幸田露伴
も、薄暮に燭を失って荒野の旅に疲れたる心地やしけん、堪えかねて泣き萎れたもう。翰
林学士の劉三吾、御歎はさることながら、既に皇孫のましませば何事か候うべき、儲君と....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、畏敬の情は自然に起る。
駅逓に帰って、道庁技師林常夫君に面会。駒場出の壮年の
林学士。目下ニオトマムに天幕を張って居る。明日関翁と天幕訪問の約束をする。
昨....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
場や寺子屋を思想教育の補助としなければならなくなって来た。で文部省は二三の高等農
林学校内に寺子屋式の拓殖訓練所を設けることにして見たりしている。 すでに東京府....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
でなく、軽便実用を主とした即成式のものであった。 この春、弥之助はその地方の農
林学校を訪れて教師が校庭で速成炭焼を試験しているのを見て、仔細にその仕方を尋ねて....
「封三娘」より 著者:田中貢太郎
てその容儀にきっとしたところがあった。三娘はそっと指をさしていった。 「あれは翰
林学士になれる方ですよ。」 十一娘はひとわたりそれを見た。三娘は十一娘と別れた....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
、ことしの暑中にはぜひ一度遊びに来てくれということでした。三津子さんのお連合いは
林学士で、ある地方の小林区署長を勤めていらっしゃるのでございます。その官舎はなん....
「文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
云う人は、私にとっては忘れる事の出来ない友人なのです。いまは北海道の旭川に帰り、
林学博士松下真孝氏と結婚されているのですが、私の詩集も、このひとの友情がなかった....
「野ざらし」より 著者:豊島与志雄
で云った。 「あなたには炭坑よりも農場なんかの方がいいと、私思ってるわ。盛岡の農
林学校に中途までいらしたでしょう、その方がよほど自然よ。農場で仕事をしながら、昆....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
デとなっていなく、イタヤカエデでないものがイタヤカエデとなっている。そしてそれが
林学の方面でもまた植物学の方面でも通り名となって誰も疑わずにこの名を用いているか....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
よしその時間はわずかに一時間半ではあったものの、なおまたその上に、私より先に佐藤
林学博士のお話が一時間以上もあったことではあり、万一講演の中途で中座されたり、雑....
「台川」より 著者:宮沢賢治
から上の方も箒《ほうき》のように立ちましょう。広げれば広がります。〕 「そんだ。
林学でおら習《なら》った。」何と云《い》ったかな。このせいの高い眼《め》の大きな....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
べて見ても名前を知っている人はないようである。 さて私は昨年の冬から、丁度良い
林学関係の協力者を得たので、たま引の物理的研究という仕事を始めたのである。物理的....