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林芙美子
「林芙美子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
林芙美子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉山」より 著者:太宰治
に客を案内するともう、こちら、どなた? と好奇の眼をかがやかして僕に尋ねる。 「
林芙美子さんだ。」 それは僕より五つも年上の頭の禿《は》げた洋画家であった。 ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
い事がたった一ツの念願であり、ただ一筋の私の行くべき道だと思うようになりました。
林芙美子と云う名前は、少々私には苦しいものになって来ました。甘くて根気がなくて淋....
「商売は道によってかしこし」より 著者:宮本百合子
その先頭に立った。原稿紙に香水を匂わせるという優にやさしい堤千代も、吉屋信子も、
林芙美子も、女の作家ながらその方面の活躍では目ざましかった。 このように文化が....
「現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
出しているかという点が、力づよく見きわめられなかった。火野葦平の「悲しき兵隊」、
林芙美子の「軍歌」をまともに分析検討しないなら、文学者の平和運動への協力は、どこ....
「小唄のレコード」より 著者:九鬼周造
林芙美子女史が北京の旅の帰りに京都へ寄った。秋の夜だった。成瀬無極氏と一緒に私の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いを与えるそうです。顔ぶれは秋声、和郎、武麟、丹羽文雄、横光利一、もう一人二人。
林芙美子、深尾須磨子諸女史はイタリー、ドイツを旅行に出かける由。ドイツの本当の心....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。丹羽の作品集を古谷綱武の年表解説つきなんかで、物笑いのように出しておきながら。
林芙美子の出版者とのいきさつもひどいものよ。実に本質は酷評している、でも女の子が....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さん飛行機で満州国のお祝の『朝日』の銃後文芸奉公隊というので出かけました。同勢は
林芙美子、大田洋子、大仏次郎、横山健一。 鶴さんは甲府とかへ講演に出かける由。....
「生活」より 著者:林芙美子
れども、私は吃驚しているきりで何とも話しようがなかった。一、二枚のものを書いても
林芙美子だし、かりそめに、ゴシップに
林芙美子の名前が出ていても、それをいっしょく....
「私は誰?」より 著者:坂口安吾
バンをあげるのも芸がないから、仕方なしに出席するのだけれども、ろくなことはない。
林芙美子との対談では、林さんが遅れてきたので、来るまでにウイスキーを一本あけて御....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
隣の女の子がきいた風なことを言う。 「こちらは黒白ダンダラのイヴニングですね。
林芙美子先生は緑のイヴニングと」 分別のある兵隊がメニューを書きこむ料理屋の支....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
は……」このあとは、本人は書きたくない。私の顔に文句をつけるのは筋ちがいだが、「
林芙美子との対談の愚劣さよ。両醜無断……」林さんにはお気の毒だが、こういうのもき....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
クで、頭が空ッぽになり、生活力が消耗してしまったことは、棚に上げているのである。
林芙美子の死は、心臓マヒで自殺でもないが、それでも平林たい子によると、どんらん飽....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
いい男前でなかったら、批評家もほめてくれますよと答えたくらい、容貌に自信があり、
林芙美子さんも私の小説から想像していた以上の、清潔な若さと近代性を認めてくれたの....
「眼鏡」より 著者:織田作之助
小説家は皆眼鏡を掛けておらん。小説家に眼鏡を掛けたのはすくないからね」 「でも、
林芙美子さんは、掛けているわ」 と、道子は口惜しそうに言ったが、ところが、その....