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林野
「林野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
林野の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毒もみのすきな署長さん」より 著者:宮沢賢治
うっと遠くの方を見ていました。 「署長さん、ご存じでしょうか、近頃《ちかごろ》、
林野《りんや》取締法《とりしまりほう》の第一条をやぶるものが大変あるそうですが、....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
めだったのです。かくてこそ、 如来はすでに三界の火宅を離れて 寂然として閑居し、
林野に安処せり 今この三界は、皆是れ我|有なり その中の衆生は、悉く是れわが子な....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
神を中心にして、穀菽《こくしゅく》の守護神である倉稲魂神《うかのみたまのかみ》、
林野の守護神である大山祗神《おおやまつみのかみ》、勇武征戦の守護として志波彦《し....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
た。どの銭もみな紅い面が出たのを見るや、全軍はどっと歓び叫んで、その声はあたりの
林野を震わした。狄青もまた大いに喜んだ。 彼は左右の者に命じて、百本の釘を取り....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
和漢三才図会』)、何かの間違いと見え近頃一向かかる蛇あるを聞かず。ただし昔到る処
林野多くも深くもあった世には、尋常のヤマカガシなども今より迥《ずっ》と老大のもあ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
うずら》に至る諸禽とことごとく随従して命を聴かざるなし、二王ここにおいてあまねく
林野|藪沢《そうたく》に宣伝せしめ、諸禽獣をして相融和して争闘するなからしめ、い....
「蛙」より 著者:林芙美子
ていましたんですよ。」 といっていました。 おじさんは、新らしく来たこの県の
林野局のお役人で、山から降りしなに径《みち》に迷ってしまって、雨で冷えこんで、腹....
「アイヌ神謡集」より 著者:作者不詳
た彼等は,真に自然の寵児,なんという幸福な人だちであったでしょう. 冬の陸には
林野をおおう深雪を蹴って,天地を凍らす寒気を物ともせず山又山をふみ越えて熊を狩り....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
なか、面白えって、評判だよ」
人々の中の二三人が、こういうと、南玉が
「この桃
林野郎の、私は、師匠だがね。京の一条、東小路中納言様に招かれて、この弟子をつれて....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
を刷いたような彩、山の魚は美しい。 湯の湖へは姫鱒、湯川へは川鱒と虹鱒を、帝室
林野局で年々数多く放流している。冷徹な峡間は、湯滝の下に苔生した天然林を抜け出し....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
熟し、おおよそ刈り尽くせり。 瑞典の原は露士亜に連りて、雲のやどらん山の端もなし
林野茫茫駅路長、麦田繞老、八月典州農事忙。 (林と野ははるかに続き、駅への道は遠....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
であるが、各島々に渉り特に変態と思うものだけを摘録する。 沖縄諸島で古く屍体を
林野に投棄したことは、内地のそれと全く同じであるが、この場合に遺族や親友は、その....
「法然行伝」より 著者:中里介山
行道したもうに。大衆みな同音に。念仏を修すること三日三夜。こえ山谷にみち。ひびき
林野をうごかす。信をおこし縁を結ぶ人おおかりき。 と「御伝」の本文にある。 ....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
という. (6) 魔の死体は細かく刻んで木にも草にも食物のすそ分けをすると唱えて
林野にばらまく.便所の神にあげると言って便所の中へ投げこんでもいい.魔の死体の再....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
パンクする奴ゥがあるかア。」 「規則違犯だぞ。」 「赤だも、そっち避けい。」 「
林野局のお通りだぞ。」 「下郎くたばれ。」 「ばかア。」 運転手はへえへえで、....